いちはらふるさと点描

~春の米沢の森~

空気の澄んだ冬の朝、米沢の森の頂に立つと遥か東に太平洋、西に東京湾が見える。ここは御十八夜と呼ばれる。標高162m、北には長柄町の権現森172mがあるものの、茨城県の筑波山までここより高いところはない。南西部から北にかけては視野を遮るものがなく、東京湾岸エリアと富士山や南アルプス北岳、浅間山、北には男体山も見える。
今から15年前、近くに手入れされなくなった森があることを知り、米沢の森を考える会(鶴岡会長)が有志を募り、地主さんの了解を得て、荒れた道や階段を整備した。この活動に賛同した多くの方が四季を問わず整備に汗を流した。そして頂上周辺からの大展望が得られるようになった今、沢山の人が手軽に訪れる。
これから春先は山頂直下の花立野付近、一面の菜の花と山桜のコラボは素晴らしい。また、南に位置する腰巻池脇に広がるハンノキの新緑も美しい。
市街地からそれほど遠くない米沢の森は家族連れで訪れ、自然の営みと触れ合い、心の栄養をもらえるところでもある。

ふるさと写真家
石川松五郎

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