房総フラメンコプロジェクトが千葉を熱くする?

 市原市在住の菅家寿幹さん(41)が今年5月に立ちあげた『房総フラメンコプロジェクト ちばもす』。菅家さんがフラメンコを始めたのは今から15年ほど前。とあるイベントでフラメンコを見て衝撃を受けたことがきっかけだった。
 フラメンコ教室が盛んに経営されているのは都内のため、地元市原から仕事終わりや休日に通い続けた。「長年、千葉でフラメンコがもっと普及しないかと考えてはいましたが、特に行動には移さなかったんです。でも今年5月にふとSNSを通じて呼びかけてみたら、様々な方面から好意的な反応が得られました」と思いを話す。
 そして、千葉県からとった『ちば』とスペイン語で『さあ、一緒にやろう』という意味の『ばもす(Vamos)』をつなげた『ちばもす』がスタート。まず県と市の花である菜の花とコスモスを千葉県の形に添えたロゴを制作した。市原市職員の菅家さんは、フラメンコの活躍の場、競技人口の底上げと、話題性を作ることによる地域活性化を同時に目指す。
 「踊り手が舞台経験を積む上で一番苦労するのは集客です。集客不要で、かつ沢山の人達の前で踊れる舞台を多く生み出すことで、都内で活躍中の踊り手を呼び込み、千葉でより多くの人達が質の高いフラメンコを見られたり、踊り手の活躍の場が増えたりするのが理想」と熱く話す菅家さんだが、情熱の踊りフラメンコとは反して普段は感情をあまり表に出さないという。
 だが、「本当にやりたいと思えば熱意は必ず伝わるんです」と楽しそうに笑う。プロジェクトにはプロ、セミプロ、大学フラメンコ部、スペイン人の踊り手など、踊りやギター、歌と合わせて20数名が参加中。8月中旬には東京ドイツ村で初めてのステージを行い、ユニモちはら台ではステージ後にキッズフラメンコ体験を開催。実際に子ども達が衣装を着て、簡単なステップを踊ることができた。
 今後は、古民家レストランCANON、五井大市のほか、11月10日にアリオ市原でのイベントに出演予定。「行政イベントでは自身も南市原出身として、今後アートいちはらなどに機会があれば協力していきたい」とのこと。また「無償で子ども達へのフラメンコ指導など、地道に競技人口を増やし、話題性あるイベントを落下傘型ではなく地域から創り出したい」と、菅家さんは続けた。
 さらに、「まだホームページ等がないので、そこが今後の課題」と、更なる期待にも胸が躍る。あまり知られていない事実だが、フラメンコの競技人口はスペインに次いで日本が2位!もっと身近なダンスになる日も近い!?イベントの出演依頼、及び開催日時など詳細は問合せを。

問合せ 菅家さん 
rsc39788@nifty.com

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】「手作りの電飾」木村順一  恒例の市原市写真連盟展が11/1(金)~6(水)、夢ホール(市原市更級・スポーツデポ市…
  2.  銚子市は、漁業と醤油の街として有名ですが、2012年に銚子市全域が日本ジオパーク委員会から「銚子ジオパーク」として認定されました。ジオパー…
  3. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…
  4.  10/12(土)から12/15(日)まで開催される、市原歴史博物館(市原市能満)の特別展「旅するはにわ~房総の埴輪にみる地域間交流~」。千…
  5. 【写真】日展 彫刻 2023年  都内六本木の国立新美術館にて、11月1日(金)から24日(日)まで『第11回日展』が開催…
  6.  秋の里山では、山の幸クリの殻斗(いが)の棘が茶色く変わり始め目立つようになる。葉が覆い茂っている林では見分けにくい。花が咲く6月と殻斗が割…
  7. 【写真】Frederic Edward Weatherly『Peeps into Fairyland(妖精の国を覗き見る)』 …
  8. 【写真】お店の前で。『十五や』のTシャツを着た藤本さん(後列中央)と田頭さん(右隣)  緑豊かな市原市東国吉で、県道21号…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る