より高く跳べ!誰も見たことのない世界へ

モンスターボックス『パンドラ』

 市原市を拠点に活動するモンスターボックス『パンドラ』。市内在住の岩川浄人さん(30)が2016年11月に結成したチームのメンバーは現在7名。そもそもモンスターボックスという競技を知っているだろうか。「巨大な跳び箱の事です。小さい頃からテレビ番組で見ていて、いつか挑戦したいと思っていました。番組制作で使用された会社に連絡をして、特注で作ってもらったモンスターボックスは25段。ちょっと規格の小さめの跳び箱はあるものの、ここまで大きいのを所有しているのは『パンドラ』だけです」と、岩川さんは話す。
 跳んでいる動画をネットにアップすると、反響の大きさは自らも驚くほどだった。「僕は別の団体でもっと規格の小さい跳び箱を練習していました。岩川さんの動画をフェイスブックで見た時には衝撃を受けたし、本人から一緒にやろうという誘いの連絡をもらった時は嬉しかったです」と話すのは、メンバーの井上優さん(26)。井上さんは横浜市在住だが毎週日曜日、岩川さんの実家敷地内で行われる練習に参加するため片道1時間ほどかけて通っている。
 「モンスターボックスに年齢はほぼ関係ありません。助走をしっかりとつけて、ロイター板を強く蹴れば高く飛べるんです。ただ個人差はありますので、メンバーも各自弱点を見つけながら普段から練習に励んでいます」という岩川さんは、モンスターボックスでは自身の体操経験を生かしている。体操教室の講師をしていた経験からも、メンバーへの指導力に自信をうかがわせる。
 そして、「地元や体操教室が同じことから、初期メンバーとして参加しています。今は大学生なので授業やバイト、体操教室と忙しいのでパンドラの練習は月に1回来るくらい。いつか22段くらい跳んで、友達が僕を自慢するような存在になりたい」と可愛らしくはにかむ安藤優斗さん(20)。
 チーム名の『パンドラ』は、箱の中の誰も見たことのない世界を見せてあげたいという想いで名付けられた。それは、決して遠い未来ではないだろう。彼らの活動を見て、全国各地から『跳んでみたい』という声が届くほか、大手メディアからも誘いがかかったり、番組『スポーツ王決定戦』の制作現場に呼んでもらったりする機会もあった。さらに、芸能界の筋肉に自信を持つ芸人や俳優からも連絡があり、モンスターボックスを通して交流もできたとか。
 「色んなことが次々に起こって、気持ちが追い付くのが大変」だと笑う岩川さんだが、モンスターボックスへの想いは熱い。今年5月、市原市臨海体育館で『第1回モンスターボックス大会』を主催。インターネットの公募で13人が集い、王者をかけて大きな壁に挑んだ。五井臨海祭りでモンスターボックスを披露すると、周囲の子ども達からは大きな歓声が飛んだとか。岩川さんは、「子どもはもちろん、これを見た人たちに何か少しでも夢を与えられる存在になりたいです。中学を出てから家業を手伝い、ずっと働いてきました。淡々とした日々の中、車いじりくらいしか趣味はありませんでした。今は、メンバーから企画が出たりすれば、市役所に連絡してすぐ行動する自分になりました。すべて周りの人たちのおかげです」と感謝する。

たまらない爽快感

 跳び箱を最後にとんだのをいつか覚えているだろうか。数段の跳び箱をとぶ場合、空中にいる時間は1秒もない。だが、モンスターボックスは3m近くに及び、浮遊時間は倍近くになる。「まるで時が止まったかのような、一瞬空を飛んでいるかのような爽快感を味わえるんです」と、メンバーは声を揃える。浦安市から通っている藤沼幸士郎さん(22)はテレビ番組『サスケ』に出演することが夢だった。1年前に開催された『スポーツマックスジャンピング』というイベントでパンドラのメンバーの姿に圧倒されて意気投合、練習に参加するようになった。「今ではパンドラが生活リズムの中心。参加してなかったら、不摂生な自分のままだったかも」という藤沼さんに、「彼は1年間で15段から19段に記録がアップしているんです。凄いことですよ」と、メンバーはライバルとしてお互いを高め合っている。
 チーム『パンドラ』は基本、毎週日曜日に市原市中高根で練習中。使用できる体育館の空き状況により日曜日以外も練習の可能性有り。メンバーは固定だが、練習の見学や体験可能。なお、12月9日(日)、千葉市ハーモニープラザにて開催されるクリスマス会に出演予定。「国府まつりなど、地元の祭りやイベントにも積極的に参加したい!」と意気込むメンバー達。出演依頼は随時受付中。詳細は問合せを。

問合せ 岩川さん
TEL 080・4938・1997

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