【市原市】日本の外に目を向ければ楽しさは2倍!?

日本の外に目を向ければ楽しさは2倍!?

 1月20日(日)、市原市立国分寺公民館で開催された『異文化交流 ノルウェーとイギリス』。2020年に開催予定の東京オリンピックでは多くの訪日外国人が県内に宿泊することが予想される。世界の色んな国に目を向けることを目標に行われた同講座には市内から20人以上が集まった。

 第1部の講師、Maria(マリア)さんは今年の4月から都内の大学に進学するためノルウェーから来日。浦安市内の英会話教室で英語講師を務めながら日本のことを学んでいる。「ノルウェーは王国で、王様がいます。スカンジナビア半島の北に位置し、19の県があります。ドイツに支配されたり、デンマークやスウェーデンと融合したりした歴史をもちますが、現在は隣国との関係はとても良好で穏やかな国です」と、マリアさんは自国を紹介する。太陽の沈まない夏の白夜、逆に太陽がほとんど昇らない極夜という現象に長期に渡り見舞われるノルウェー。緯度によって多少の違いはあるものの気温は低く、野菜や果物などの栽培には適していない。

 その代わり、ノルウェーと聞いて一番有名なのはやはりサーモンではないだろうか。「養殖で有名なフィヨルドからサーモンのほとんどが海外向けに輸出されていて、日本も例外ではないでしょう。また首都のオスロの人口は100万人で、国内の5分の1を占めます。新しいものと古い物が融合した町で、私も3年ほど住みました。オペラハウスや博物館もありますね」というマリアさんの言葉に続き、風景や食べ物の写真が次々と映される。首都の夜景や毎年30万人の観光客が訪れるという崖、ブレーケストーレン。マリアさんが生まれた町のトンスベルグはノルウェーでも最も古く、バイキングで有名だとか。また大空に流れる雄大なオーロラを作りだす環境は極寒で、現地の人々はマイナス10度でも身体が慣れていて平気だという。

 とはいえ、現代の温暖化は全世界にとって深刻な問題だ。ノルウェーではバスの燃料をバイオにしたり車の通行量を減らしたり、発電はすべて水力発電に頼るなど環境問題に大きく力を入れていることでも知られている。日本と比べて物価は割高、税率も高いが、公立であれば学費がすべて無料など教育支援は手厚い。「ノルウェーの最初の印象は寒い、暗いかもしれないけれど、季節によって物凄く変化します。素敵な国です」と終始楽しそうに発表した。

 第2部では、市原市内在住の歯科医でありハーブコーディネーターおよびガーデニングアドバイザーの長谷川良二さんが登場。年末年始で渡航したイギリスでの体験を披露した。「訪れたのはイギリスの北部にあるサッチャーというところです。ガーデニングが魅力的で、春夏は行ったことがあったんですが、冬は初めてだったので直接見て勉強したかったんです」と話し、写真を映す。シクラメンの花が咲き誇るなど、丁寧に飾られたガーデンはすべて手造りだとか。そして、「庭に来る鳥も人懐っこかったですね。また、日本と同様に島国のイギリスは自国への意識が強く、とても愛しています。紅茶ひとつにとっても、こだわりがあります」と続けた。

生の声を聞かせて

 マリアさんと長谷川さんの話を聞き終えると、参加者たちからは多くの質問、および感想が寄せられた。「すべてが氷でできているというホテルを知っていますか」、「北の方に住んでいる人達は、夏に海には入らないんですか」、「ノルウェーの人は、サーモンをどう調理して食べているんですか」、など。また、「ノルウェーにいる先住民族についてどう感じますか」という斬りこんだ質問には、マリアさんは「今はノルウェーだけでなく、サーミ人はロシアやフィンランドなど他国に存在します。政治的な面では政府も色々考え始めているようですが、私は大切な文化の一つだと思っています」と回答した。

 幅広い世代の中、英語が堪能な参加者は多く、戸惑うことなく発せられる英会話からは時折、笑い声が上がる。「高卒の初任給はどれくらい?ペットボトルの水はいくらで買える?」など実生活にも迫り、8歳の女児と参加した母親は、「私が興味あって参加したのですが子どもも英会話が少しできるのでいい刺激になったと思います」と満足そうだった。ちょっぴり日本から離れている国だが、ノルウェーの文化に触れて「次回の旅行の候補にします!」と話す参加者は少なくなかった。

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