企画・防災特集 第5回 防災は確実な情報で準備・対応する

 今年の梅雨前線は活発化と停滞によって、南九州に集中豪雨をもたらした。一週間で1カ月分の雨量が降ってしまった場所もあるという。地盤が多量の雨を含んでしまったため、梅雨明けまで土砂災害への注意が呼びかけられている。今回の南九州のように、広域で多くの人たちが危険になるような災害に備えるために、普段からどんな準備がポイントとなるのだろうか。

◆家の中をチェックしておく
最低限、日常生活の行動範囲での避難ルートは調べておきたい。これは、家の外だけでなく、家の中から始まる。地震で家具が倒れ、ドアが塞がれる、外に出られない、割れたものが散乱し歩けない、といった最悪の状況もありうるのが大きな地震。避難するための荷物はどこにあるのか、どんな状況でも取り出せるのか、真夜中でも怪我することなく家から出られるのか、を考えると、手近な場所での明かりの確保、家具の転倒防止、誰もが持ち出しやすい避難用品の設置など、普段の備えが重要になってくる。大雨や崖崩れなどの危険性があるとき、家の中ではどの部屋が一番安全なのかも、家族で共有しておきたい。

◆避難先とルートは、安全を考え確保
 水害になると、道路の冠水や土砂による寸断など、危険箇所がいくつも出てくる。避難場所も低地では浸水や孤立が考えられる。地震でも崖崩れや地割れなど、いつもの道路も必ず使えるとは限らない。必ず事前にどの災害ではどこにどんな危険が及ぶのか、知って避難ルートを複数考えておくのが有効だ。

◆市のHPを活用する

●防災トップページ

 危険な場所、被害想定など、安全に関する重要な地域の情報は、市のHPに掲載されている。『防災マップ』『地区防災カルテ』など、ぜひとも活用したい。

●市原市防災マップ

 市内を6地区に分け、地震が起きたときの対処法、備品のチェック表などの豆知識、マップには避難場所や防災行政無線、医療機関、防災用井戸、崩壊の危険箇所なとが示されている。

●市原市津波ハザードマップ

 県の浸水予想図をもとに、予想される浸水の範囲と深さ、避難場所等が分かる。東京湾口(房総半島南端)で約10メートルの津波高が観測され、市原市への津波到着予測時刻までに防潮水の閉鎖が間に合わないという想定になっている。身を守るポイント、警報・注意報の種類なども掲載。

●市原市洪水ハザードマップ
大雨による堤防決壊等の、村田川・椎津川・養老川での浸水想定を示している。養老川は、県の水位情報周知河川にも指定。本特集第3回に五井地区のマップを写真で紹介した。浸水時に低地で使用できなくなる避難場所や、もっとも近い避難場所など、分かりやすく示されている。

●市原市土砂災害ハザードマップ

危険箇所のある地区や町会ごとに、マップ上で警戒区域や急傾斜地、避難場所が示されている。主要な避難経路も分かりやすく書かれている。

●市原市内水ハザードマップ
内水とは、河川の堤防を境に、一般に私たちが住み、堤防に守られているところで、排水路でもある支川や水路、そして下水道施設などを指す。大雨が降ると、河川・本川の水量が増え、各水路や下水道施設からの排水ができなくなり、水があふれる。過去の台風などで、そうした内水はん濫で浸水した道路など、市が把握している場所をまとめたのがこのマップだ。避難ルートを想定するときに、ぜひ参考にしたい。

●地区別防災カルテ
市内47小学校区と臨海部に区分されている。各地区の避難場所や防災課題、地震発生時の震度分布や被害予測、地形分類や古地図、土砂災害・浸水想定、災害関連施設まで、総合的に情報がまとめられている。位置図に各自で避難経路や注意事項などを書き込み、『我が家の防災カルテ』が作成できるようになっている。

 マップの中には印刷物として作成されているものもある。町会・自治会に未加入の方、転入の方は、市役所危機管理課か各支所などで入手できるし、HPでも見られる。また、実際に災害が起きると、スマホなどで情報収集することになるが、その場合、悪戯でとんでもない偽の情報が出回ることがある。熊本地震のときには、ライオンが逃げたという悪質な偽の情報が、あっという間に市民の間に浸透し、混乱を招いた。ネット上の情報は、必ず確実・信頼のある場所から発信しているもので確認することを心がけよう。

問合せ:危機管理課 Tel.0436-23-9823

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