こでまりの夢 ~子育て四訓 ~

「子育て四訓」とは、教育者のAさんが長年の教育経験をまとめたものだそうです。1、乳児はしっかり肌を離すな。2、幼児は肌を離せ。手を離すな。3、少年は手を離せ。目を離すな。4、青年は目を離せ。心を離すな。
この教訓はとても理にかなっていて、専門的に言えば『発達の段階』を踏まえたものです。1の『乳児はしっかり肌を離すな』は、乳児は愛着の形成時期だから。スキンシップが少なく、ほったらかしにされた赤ちゃんは愛着が形成されにくく、親子の絆や自己肯定感などにも影響します。成長してから、その影響は深刻になるかもしれません。しかし、この教訓通りに乳児の時にしっかり肌を離さず、スキンシップを取れば、親子の絆や愛着が形成されるため、幼児期になってから肌を離しても大丈夫、ということになります。
愛着と自己肯定感が育っている子どもの幼児期は、好奇心旺盛で活発になります。事故も多くなるため、交通量の多いところなどでは手を離してはいけません。ギャングエイジと言われる少年期は、目を離せない時期。集団で、やってはいけないことをやりがちです。しっかり目を離さないことが肝心です。青年期になれば、自分のことは自分で決めて行動しますが、失敗することも多々あるもの。目は離しても、心は離さないように。
子育て四訓は、子育てのポイント。これを心において、子どもを育てましょう。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
連絡先 TEL.0475-53-3509

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】「手作りの電飾」木村順一  恒例の市原市写真連盟展が11/1(金)~6(水)、夢ホール(市原市更級・スポーツデポ市…
  2.  銚子市は、漁業と醤油の街として有名ですが、2012年に銚子市全域が日本ジオパーク委員会から「銚子ジオパーク」として認定されました。ジオパー…
  3. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…
  4.  10/12(土)から12/15(日)まで開催される、市原歴史博物館(市原市能満)の特別展「旅するはにわ~房総の埴輪にみる地域間交流~」。千…
  5. 【写真】日展 彫刻 2023年  都内六本木の国立新美術館にて、11月1日(金)から24日(日)まで『第11回日展』が開催…
  6.  秋の里山では、山の幸クリの殻斗(いが)の棘が茶色く変わり始め目立つようになる。葉が覆い茂っている林では見分けにくい。花が咲く6月と殻斗が割…
  7. 【写真】Frederic Edward Weatherly『Peeps into Fairyland(妖精の国を覗き見る)』 …
  8. 【写真】お店の前で。『十五や』のTシャツを着た藤本さん(後列中央)と田頭さん(右隣)  緑豊かな市原市東国吉で、県道21号…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る