ふるさとビジター館 いちはら自然探訪 カブラテングタケ

 パラパラとキノコの図鑑を見ていると、様々な変わった形のものが出てきます。へー面白いなぁと名前を見て、妙に納得してしまったのがこのカブラテングタケ。根本がぼっこり膨らんでまさに蕪(かぶ)のよう。これはぜひこの目で見てみたいなぁ…と思ってもなかなか出会うことがありませんでした。
 ある年の夏、山の斜面をふと見ると汚れたコンビニ袋のようなものが見えました。あんなところに?これはもしかしてキノコでは?と斜面をよじ登って近づいてみると、立派な傘を広げたベージュ色のキノコが。ちょっと引っ張っても抜けないので、よっこいしょよっこいしょと引っ張るとボコっと抜けました。
 まさしく絵本の「おおきなかぶ」ですね。傘は手のひらを広げたくらい、根元は大きく丸く膨らんでいます。やった!カブラテングタケだ♪ずっしりとした重さで、もし食べられたら嬉しいのですが、残念、これは毒キノコ。でも図鑑で憧れたキノコを実際に自分で見つけた喜びは大きかったです。カブラテングタケがこんなに大きくなることができるのは、周りの木と共生しているためです。豊かな森林があればこそのキノコだと思いました。
(ナチュラリストネット/加藤恵美子)

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