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こでまりの夢 ~絵本の読み聞かせ~
- 2021/2/4
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- こでまりの夢
今日は、絵本の読み聞かせについて、保育の専門的な観点からお話したいと思います。
子どもたちは、お話がはじまると、ドキドキ・ワクワクしながら絵本の中に入り込みます。大好きなお母さん、お父さん、保育園や幼稚園の先生等に読んでもらう嬉しい時間です。ただ単に、知育的な意味だけではない、心の栄養になっています。ですから、読み聞かせの絵本は、年齢に合った楽しめるものを選ぶと良いでしょう。
幼児は絵本の読み聞かせにより、言葉の語彙が格段に増えていきます。話し言葉だけでは、語彙はなかなか増えません。例えば、『スイミー』(レオ=レオニ作)の絵本の中で、「ところが、ある日…」、「一ぴきのこらずのみこんだ」という文章が出てきますが、話し言葉ではこのようには話しませんね。読み聞かせをすることで語彙力が増し、年長児になる頃には幼年童話へと進み、小学生では読書を楽しめるようになっていきます。
ゲームやYouTube等を見過ぎている子どもは、画像が一方的に入ってくるため、想像力が育ちにくく、話を集中して聞けなくなる可能性が高いそうです。小学校以降の教科書学習にも影響しますので、幼児期にはたくさん絵本を読んであげるようにましょう。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション㈱代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。 Tel.0475・53・3509