ボディビル3大会制覇 亡き会長に捧げる優勝~ボディビルダー 椎名拓也さん~【横芝光町】

【写真】優勝 亡き会長の写真と

 

 横芝光町の『スポーツGYMドリーム』のトレーナー・椎名拓也さんは、今年度のボディビル競技の大会で、7月の『東日本選手権』、8月の『千葉県選手権』『関東選手権』すべてに優勝と、華々しい成績を上げた。ボディビル競技とは、鍛錬によって鍛え上げた筋肉と、そのダイナミックさ、美しさ、バランスなどを競うスポーツ。選手のピークは心身共に充実する30代といわれるが、最近の筋トレブームもあり若手の活躍が目覚ましい。椎名選手は、3大会すべてを制したのが史上最年少、同年にこの3冠達成は史上初という快挙を成し遂げた。

会長との思い出

ジムの会員さんと椎名さん(前列左端)

 椎名さんは旭市出身。幼い頃から運動神経が良く、高校では独自にウェイトトレーニングやランニングに励んでいた。高3の8月、ボディビルの大会に出ようと『スポーツGYMドリーム』のドアを叩く。当時の会長の成田晴夫さんは、自身も『千葉県選手権』や『東日本マスターズ』で優勝実績のあるボディビルダーだった。椎名さんの入会に、「すごい高校生が入ってきた」と喜んでいたという。椎名さんはその年の10月、『全国高校ボディビル選手権』に初出場で5位と好成績を上げた。高校卒業後は、城西国際大学経営情報学部スポーツ学科へ。週6日ジムへ通い、トレーニングを続けた。「学校帰りにジムに行き、遅くまでトレーニングをして、当時は家族より会長と過ごす時間の方が長かったです。減量中でも食事に連れ出してくれたり、ジムを留守にして一緒に出掛けることもありました。手先が器用で自転車のパンクを何度も修理してくれました」と、成田さんとの思い出を語る。

 2019年5月、成田さんが病に倒れ、59歳で亡くなった。椎名さんは大学3年、2カ月後に成田さんも楽しみにしていた千葉県選手権が控えていた。優勝候補とも目され、「亡き会長の為にも絶対に優勝する」と挑んだ大会だったが、結果は3位に終わった。「その後はボディビルの話をする会長がいなくなって、競技に対するモチベーションが下がってしまいました」と、椎名さん。やるせない気持ちの中、それでもトレーニングを欠かすことはなかった。大学を卒業した2021年、23歳以下の全国大会である『日本ジュニアボディビル選手権大会』で準優勝を果たす。ここで競技への気持ちが再燃した。

小林さん(右)が贈ってくれたトロフィーを持って

『東日本』『千葉県』『関東』の3大会の出場に向け準備を進めていた今年の6月、椎名さんは現会長で成田さんの妻の幸子さんと、オーナーである成田さんの長男の妻、直子さんからジムの今後について相談を受けた。成田さんの死後、コロナ禍もあり、ジムの経営は厳しくなっていた。会長を椎名さんが引き受けるか、今年度でジムを閉鎖するかの選択を迫られた椎名さんは、「会長の重責が担えるのか」と迷った末、直子さんの「椎名君がやってくれた方がうまくいくと思う、やってみなよ」との一言で覚悟を決めた。「その決意の為、余計に大会で結果を出さなければと、沢山のプレッシャーを背負って挑みました」という椎名さんだが、見事に3冠を獲得。その時の気持ちは「ほっとした」の1語に尽きるという。「会長にも優勝を見て欲しかった。生前、『体にもっと厚みが欲しい』と言われていましたが、その時と比べ物にならないくらい成長した今の体を見てもらいたい」と、椎名さんは成田さんを偲ぶ。

バランスのとれた美しさ

 成田さんと親交のあった現役ボディビルダーの小林幸治さん(2002年千葉県選手権優勝)は、今回の優勝を祝し、自ら過去に優勝した大会のトロフィーを椎名さんのためにリメイクしジムまで届けた。「本当にうれしかった」と、椎名さん。小林さんは、「椎名選手はトータルバランスが美しく、素晴らしい素質、素材を持っています。必ずや全日本、世界の舞台で輝く逸材だと注目しています」と期待を寄せる。

 椎名さんは、「ボディビルは筋肉量の多いタイプが上位に入る事が多かったのですが、今年、憧れである嶋田慶太選手が全日本で2位をとりました。細いウエストでバランスがとれた体の嶋田選手は自分とタイプが似ているので自信になります」と話す。来シーズンを見据えて10月の『全日本ボディビル選手権』の出場を見送り、9月から筋肉の増量をはかるオフシーズンに入った。「全日本で3年以内にファイナリスト。アジア選手権、世界選手権にも挑戦していきたい」と狙いを定める。

 ステージ上では力強い存在感を放つ椎名さんだが、普段の口振りはとても穏やか。地域貢献にも積極的で、旭市のイベントでは子どもたちが椎名さんの腕にぶら下がり大喜びをしたことも。近々、会長職を引き継ぎジムの経営にも本腰を入れる。「他にもいろいろなことに挑戦したい。人生に悔いなく生きていきたい」と真っ直ぐに自分の道を見つめる。『スポーツGYMドリーム』では会員を随時募集中。未経験の方やシニアの方も大歓迎。無料体験あり。詳細は問合せを。 

 

問合せ:スポーツGYMドリーム

Tel.0479・82・8505

 

『この記事のご感想をお聞かせください』


男性女性


10代20代30代40代50代60代以上


とてもよかったよかったどちらでもないよくなかったとてもよくなかった


毎週読んでいる月に2回ほど読んでいる月に1回ほど読んでいるあまり読んでいない

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】大人のサポートでよりダイナミックな動きが楽しめるファンクショントンネル  更級に『いちはら子ども未来館・通称we(…
  2. 【写真】「川面に映える」Ⓒ市原光恵  6月6日から11日、夢ホール(市原市更級)で『小湊鐵道を撮る仲間たち』展が開催される…
  3.  5月26日(日)、市原市市民会館の大ホールで『第17回 シニアアンサンブル全国大会 創立25周年記念』が開催される。主催はNPO法人全日本…
  4.  初夏のこの時期、夕暮れから夜にかけて「ホッホウ、ホッホウ」と繰り返す声を耳にすることがある。アオバズクの鳴き声だ。木の樹洞を巣にするので、…
  5.  移住者の視点で、いすみ市と周辺の魅力的な場所をまとめたガイドブック『田舎歩き方・ 暮らし方♯1 千葉県いすみ市とその周辺2024』が4月2…
  6.  ティラノサウルス、トリケラトプス親子、ベロキラプトルなど、紀元前3000年前に存在した巨大な恐竜たちが千葉港に大集結。  リアルな恐竜ロ…
  7.  文学を愛する仲間たちが発刊する文学同人誌『槇』。46年前の1977年(昭和52年)に設立された『槇の会』が発行している。  同会は、『雪…
  8. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】大人のサポートでよりダイナミックな動きが楽しめるファンクショントンネル  更級に『いちはら子ども未来館・通称we(…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る