飛行機大好き! 航空機の魅力がぎゅっとつまった博物館~航空科学博物館~【芝山町】

【写真】立体航空史年表

 

 成田空港と隣接する丘の上に、航空科学博物館がある。管制塔がモチーフの建物を目指し坂を上がれば、そこは滑走路に見立てた玄関アプローチ。屋外展示コーナーには約20機もの航空機がずらりと並び、「館内とどちらを先に見学したら?」と迷うほどだ。2019年8月に30周年を迎えた同館は、体験館を新設し、リニューアルオープンした。その後、臨時閉館・入館者数の減少というコロナ禍の苦境を経て、現在来館者も徐々に戻りつつある。成田空港を離着陸する飛行機を間近に見られる絶好のスポットであり、子どもから大人まで様々な興味に応える充実の展示に、航空機の楽しさを満喫できる博物館だ。

空のロマンが満載

ボーイング747セクション41

 出入国ゲートを模した入口をくぐり、むかって左側の西棟には、ボーイング747の実物のエンジンと、胴体断面が展示されている。同機は『ジャンボジェット』の名で親しまれ、1970年代から大量旅客輸送時代を切り開いたが、現在国内の航空会社では貨物機としてのみ運航している。同館学芸員の栁本真央さんは、「長い間空の旅の主役だったジャンボジェット機の大きさを実感していただけるコーナーとなっています」と説明する。室内中央にはボーイング747─400の大型模型が据えられ、後方のコックピットと連動している。これは館内に5種類ある有料の体験展示の1つで、操縦席と副操縦席で操縦しながら飛行機の仕組みが学べる。年齢制限はなく、小さな子ども連れの家族でも1組200円で楽しむことができる。また、定期的に上映されるプロジェクションマッピングでは、壁や床に映し出される映像と音楽と連動して大型模型が動く。「雪山やオーロラなどの景色を観ながら、臨場感あるフライトをお楽しみください。夜景になり飛行機の機内灯が灯ると、中に乗客が座っているのもお見逃しなく」。

ボーイング747-400の大型模型操縦体験(上)とプロジェクションマッピング

 東棟2階は、『NAA(成田国際空港株式会社)』について体験しながら楽しく学べるフロアーだ。例えば、『スーツケースの旅』では、預けた手荷物が飛行機に搭載されるまでの様子をスーツケース目線の映像で紹介。『制服で記念撮影』では、撮影した自分の顔がパイロット・税関・空港消防など12種類の中から選んだ制服と合成され、その姿を写真におさめることができる。大きな成田空港のジオラマも見ごたえがある。

 展望施設は本館中央棟3・5階と体験館3階のビューテラス。「空港の滑走路では飛行機が分刻みで離着陸を繰り返しています。離陸したばかりの飛行機が大きな音を立てて頭上を飛び去って行く迫力を味わっていただきたいと思います」と、栁本さん。中央棟5階の展望展示室では、実際に使用されていた管制卓などが陳列されている。4階の展望レストラン『バルーン』には、飛行機型プレートのお子様ランチや機内食風ランチなどのメニューがあり、こちらも楽しみにしたいところ。

 館内にはさらに、300機の模型を使った立体航空史年表や客室業務員の制服の変遷など、飛行機の仕組みや歴史に関する詳しい資料が並び、見所は尽きない。有料体験展示には他に、『ボーイング747セクション41ガイドツアー』『DC─8フライト体験』、体験館2階には難易度が高い『B737MAX』『B777』の操縦体験がある(『B777』は車いすも可)。対象年齢がそれぞれ異なり、すべて先着順なのでご注意を。

現場のプロの話も聞ける!

講座・航空整備士のおはなし(上)と航空ジャンク市

 航空科学博物館は年間を通して、航空業界と来館者を結ぶ様々なイベントや企画展を行っている。3月21日には、『やさしい航空のはなし~航空整備士のおはなし~』が開催された。ANAラインメンテナンステクニクス株式会社成田整備部より、整備士の伊吹天太さんが、整備士に必要な資格、仕事の内容とやりがいなどについて豊富な写真を交えて説明した。質問コーナーでは、「好きな飛行機は?」「エンジンはどのくらい熱くなるの?」と飛行機に関することから、「整備士の休日の間隔は?」「男女の比率は?」といった職場環境に関することまで、多くの質問が投げかけられた。「飛行機が大好きなので整備士になりたい。今日は楽しかった」と、満面の笑みだったのは大阪から来た小学6年生。「子どもが就職に整備士を考えているので大変参考になりました」という父母の姿もあった。

 年に2回開催される『航空ジャンク市』は全国から大勢が詰めかける目玉のイベントで、次回開催は9月9日,10日。『夢へのフライトプラン』と題した、航空関連の合同学校説明会も9月の予定。今年度のイベント、その他詳細については同館公式ホームページか問合せを。

 

↑ホームページはこちらから

問合せ:航空科学博物館

Tel. 0479・78・0557

・開館時間:10時~17時(最終入館16時半)

・休館日:月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日、8月は無休)、12月29日~31日

・入館料:大人700円、中高生300円、子ども(4歳以上)200円 駐車場無料 

・GWのイベントは弊紙イベント情報にて

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