4年ぶりの夏、あふれる熱気が待っている!第69回茂原七夕まつり~ 7月29日(土)30日(日)~【茂原市】

 風になびく七夕飾り、通りを行きかう大勢の人、『もばら阿波おどり』のお囃子に『YOSAKOI』の威勢のいい掛け声。関東三大七夕まつりのひとつ『茂原七夕まつり』は、茂原市の夏を彩る一大イベントだ。コロナ禍を経て4年ぶりとなる『第69回茂原七夕まつり』が7月29日㈯30日㈰に開催される。キャッチフレーズは『こころ踊る再会の刻(とき)~「やっと逢えたね…織姫」「ずっと逢いたかったよ…彦星」~』。今年を「復活の年」と位置づけ、主催の『茂原七夕まつり実行委員会』をはじめ関係者が一丸となり準備を進めている。

目に鮮やか七夕飾り

茂原七夕まつり・昭和中期

 七夕まつりのメインストリートは、サンシティ町保商店会から茂原市役所までの約2キロ。笹飾り・くす玉・提灯でにぎやかに飾り付けられ、300以上の露店がずらりと並ぶ。商店や企業、各種団体などが制作する装飾は、大掛かりなものや世相を反映して工夫されたものなど様々。電飾が施されたものもあり、昼と夜では違う表情を見せる。時間帯を変え訪れてみるのも楽しい。装飾コンクールでは、『特選一席千葉県知事賞』など各賞が表彰される。

 開会式・閉会式が行われるメイン会場は、駅前通りのフェスタ21。市民サークルの発表等、ステージでは終日催しが行われる。4年ぶりに再始動となる今年の開催期間は、例年は3日間のところを2日間に短縮された。実行委員会事務局の中山雅雄さんは、「みなさまに以前と同じように楽しんでいただけるよう、これまでと変わらないイベントを2日間に盛り込んでいます」と説明する。

 茂原七夕まつりのはじまりは、昭和29年(1954年)の榎町商店街(茂原市茂原)。客足が伸び悩む7月の集客対策として七夕まつりが開催され、好評を博した。翌昭和30年には、茂原市・茂原商工会議所・市内商店会などにより茂原七夕まつり実行委員会が組織され、全市をあげての七夕まつりがスタートした。当初は装飾が中心だったが、昭和45年第16回から鼓笛隊パレードなどが始まり、『市民が参加して楽しめるまつり』へと姿を変えていく。平成4年第38回には、3日間で95万人の人出を記録した。

 榎町商店街の老舗『株式会社茶太閤白井』は、昭和29年当時の七夕まつりの企画に携わり、現在も装飾コンクールでは『特選一席』など多数の入賞実績がある。同社社長で榎町商店街振興組合理事長の白井宗一郎さんは、「お客さんに喜んでいただけるようにと七夕飾りを一生懸命作っています。5月末くらいから準備を始めますが、その年の新しい話題を取り入れるため、作品のテーマが決まるのは間際になることもあります。茂原を離れた子どもたちにも故郷の誇れるまつりと思ってもらえるように、これからも七夕まつりを続けていきたい」と話す。

イベント盛りだくさん

 

もばら阿波おどり

 茂原七夕まつりのおどりといえば、『もばら阿波おどり』と『YOSAKOI夏の陣』だ。第47回の『もばら阿波おどり』は29日の17時半から。都内で阿波踊りが盛んな高円寺からの招待連2連と地元の企業連を含む8連の約750名が会場のサンシティ町保商店会周辺を練り歩く。今回は連同士で競うコンクールは行われないが、個人賞は用意されている。39回目の参加となる『三井化学連』の連長で、『もばら阿波おどり連友会』会長の貝沼裕一さんは、「4年が経ち、多くの連でかなりの人が入れ替わりました。まずは初めてでも、上手い下手抜きで楽しむことを大事にしています。コロナ禍では練習することもできなかったので、みんなで集まって踊れることがうれしくて、ありがたい。4年間の思いをぶつけて精一杯の踊りを披露させていただきます」と意気込みを語る。

YOSAKOI夏の陣

 第20回の『YOSAKOI夏の陣2023』は商工会議所西側の通りを会場として、30日13時から行われる。参加は12チーム約400名。こちらはコンクールもあり、『よさこい祭り』本場の『高知県知事賞』も授与される。茂原小学校西側の通りは、キッチンカーエリアとして25台のキッチンカーが集結。午後から夜にかけては大道芸人のショーが繰り広げられる。市役所市民広場では、『銭太鼓おどり』『第3回スリッパ飛ばし選手権』が行われる。

「七夕まつりの開催を待ち望んでくださっていた方が沢山いらっしゃいます。茂原の夏はこれだったよねと思い出していただけるよう、関係者一同尽力しています。ぜひ多くの方々にお越しいただきたいと思います」と実行委員会の中山さん。各イベント開催場所・日時、駐車場など詳しくはホームページか、問合せにて確認を。

 

問合せ:茂原七夕まつり実行委員会
Tel.0475・22・3361
http://www.mobara-tanabata.com/
・茂原七夕まつり開催時間:10時~21時(30日は20時まで)

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  冬の使者と呼ばれるハクチョウ。シベリアなどから北海道を経由し、冬鳥として日本へ広く渡って来る。近年、地球温暖化の影響で、繁殖期と越冬期が暖…
  2. 【写真】坂下忠弘  来春3月2日(日)、市原市市民会館・小ホールで開催される『いちはら春の祭典コンサート2025』。市原市…
  3. 【写真】千葉県立中央博物館・御巫さん  11月24日(日)まで、千葉県立中央博物館で開催されている『二口善雄 植物画展』。…
  4. 【写真】川口千里(左)、エリック・ミヤシロ  日本を代表するトランペット奏者、エリック・ミヤシロを迎え、いま最も注目を集め…
  5. 【写真】うたと語り「今、この町でこの歌を」  毎年、夏に開催される『市原平和フェスティバル』。平和への祈りとメッセージが込…
  6. ◆一席 風化するそれを待つ人させぬ人  千葉市 瓦井宗龍 ・順風に慣れすぎ詐欺に騙される  大網白里市 …
  7.  今回は「映画音楽」特集の第1回。良い映画では必ず、音楽・主題歌が感動を与えてくれます。テレビCMでも使われる名曲もあり、何処かで聞いたこと…
  8.  3つの窓が並ぶカウンターはケヤキの一枚板。絵本コーナーは小上がりになっていて、壁際の本棚の横には籐の椅子。マンガが並ぶ2階の屋根裏へは細長…
  9. 【写真】布施知子《二重折りのヘリックス》2018  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『かみがつくる宇宙―ミクロとマク…
  10. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】うたと語り「今、この町でこの歌を」  毎年、夏に開催される『市原平和フェスティバル』。平和への祈りとメッセージが込…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る