茂原にフランスの街並み出現
- 2013/6/7
- 外房版

茂原にフランスの街並み出現
第1回『まるまるマルシェ』大盛況
5月5日(日)、晴天に恵まれたこの日、市役所前で開催された『茂原まるまるマルシェ』。茂原市役所前の市民広場にはしゃれた看板やポップが並び、フランスのおしゃれな街並みに変身した。マルシェはフランス語で市場の意味。フランスでは決まった曜日に、街の広場でマルシェが開かれる。人々は新鮮な野菜や美味しい食材を手に、会話を楽しむ。
そんな風景を茂原でもと考えたのが、このマルシェを企画した『Mobaraみらい応援団』団長の斉藤由子さんだ。斉藤さんは、「市役所前の石畳がフランスのマルシェが行われる広場にとても似ていて、使わないのはもったいないなと思ったんです。そんな空間で次世代の子どもたちに、頑張っている大人たちの姿を見せたい、本物の体験をしてほしいという思いと、大人たちには、生産者と消費者の交流を経験してほしいと企画しました」
今回のマルシェは、地域活性化や子育て支援など地域が抱える課題の解決を目指して、市民側が行政に事業の提案を行う『協働事業提案』のパイロット(試験的)事業。企画立案の段階から応援団と行政側が何度も協議を重ねた。そして、市内の飲食店などを1店舗1店舗まわり、その目的を説明し参加を呼びかけた結果、20店舗に及ぶ飲食店と10近いワークショップの出店が決まった。
広場の中央には『長生ヤングパワーズクラブ』ののぼり。若い農家の2代目たちが新鮮な野菜を販売。『みのりファーム』が提供するたまごを使ったたまごかけごはんは大好評。竹炭が練りこまれた麺で作ったブラック焼きそばや本場ドイツソーセージ、ワインやスイーツの店も並び、イベントゾーンで行われているシエスタライブから流れてくるバイオリンとアコーディオンの調べを聴きながらのランチはおしゃれな気分に。
天然石でのモザイクアートや革や流木、ワイヤーを使った小物作りなどに挑戦できるワークショップゾーンからは子どもたちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。ビーズアクセサリー、モザイクアートを楽しんだ小学3年生の女の子の母親は、「子どもが作ることが好きなので来ました。一度にいろいろできていいですね。たぶん全部やると思いますよ」と笑っていた。
子育て応援ゾーンとなった市民室では、ベビーマッサージやパパ、イクジイによる読み聞かせなども行われ、大人から赤ちゃんまでが楽しめるマルシェが実現した。「町の新たな定期市になったらいいなと思っています。このマルシェが茂原の食文化として根付けばうれしいです」と斉藤さん。
問合せ Mobaraみらい応援団 斉藤さん
TEL 090・4062・0457