茂原にフランスの街並み出現

茂原にフランスの街並み出現
第1回『まるまるマルシェ』大盛況

 5月5日(日)、晴天に恵まれたこの日、市役所前で開催された『茂原まるまるマルシェ』。茂原市役所前の市民広場にはしゃれた看板やポップが並び、フランスのおしゃれな街並みに変身した。マルシェはフランス語で市場の意味。フランスでは決まった曜日に、街の広場でマルシェが開かれる。人々は新鮮な野菜や美味しい食材を手に、会話を楽しむ。
 そんな風景を茂原でもと考えたのが、このマルシェを企画した『Mobaraみらい応援団』団長の斉藤由子さんだ。斉藤さんは、「市役所前の石畳がフランスのマルシェが行われる広場にとても似ていて、使わないのはもったいないなと思ったんです。そんな空間で次世代の子どもたちに、頑張っている大人たちの姿を見せたい、本物の体験をしてほしいという思いと、大人たちには、生産者と消費者の交流を経験してほしいと企画しました」
 今回のマルシェは、地域活性化や子育て支援など地域が抱える課題の解決を目指して、市民側が行政に事業の提案を行う『協働事業提案』のパイロット(試験的)事業。企画立案の段階から応援団と行政側が何度も協議を重ねた。そして、市内の飲食店などを1店舗1店舗まわり、その目的を説明し参加を呼びかけた結果、20店舗に及ぶ飲食店と10近いワークショップの出店が決まった。
 広場の中央には『長生ヤングパワーズクラブ』ののぼり。若い農家の2代目たちが新鮮な野菜を販売。『みのりファーム』が提供するたまごを使ったたまごかけごはんは大好評。竹炭が練りこまれた麺で作ったブラック焼きそばや本場ドイツソーセージ、ワインやスイーツの店も並び、イベントゾーンで行われているシエスタライブから流れてくるバイオリンとアコーディオンの調べを聴きながらのランチはおしゃれな気分に。
 天然石でのモザイクアートや革や流木、ワイヤーを使った小物作りなどに挑戦できるワークショップゾーンからは子どもたちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。ビーズアクセサリー、モザイクアートを楽しんだ小学3年生の女の子の母親は、「子どもが作ることが好きなので来ました。一度にいろいろできていいですね。たぶん全部やると思いますよ」と笑っていた。
 子育て応援ゾーンとなった市民室では、ベビーマッサージやパパ、イクジイによる読み聞かせなども行われ、大人から赤ちゃんまでが楽しめるマルシェが実現した。「町の新たな定期市になったらいいなと思っています。このマルシェが茂原の食文化として根付けばうれしいです」と斉藤さん。

問合せ Mobaraみらい応援団 斉藤さん
TEL 090・4062・0457

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】「手作りの電飾」木村順一  恒例の市原市写真連盟展が11/1(金)~6(水)、夢ホール(市原市更級・スポーツデポ市…
  2.  銚子市は、漁業と醤油の街として有名ですが、2012年に銚子市全域が日本ジオパーク委員会から「銚子ジオパーク」として認定されました。ジオパー…
  3. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…
  4.  10/12(土)から12/15(日)まで開催される、市原歴史博物館(市原市能満)の特別展「旅するはにわ~房総の埴輪にみる地域間交流~」。千…
  5. 【写真】日展 彫刻 2023年  都内六本木の国立新美術館にて、11月1日(金)から24日(日)まで『第11回日展』が開催…
  6.  秋の里山では、山の幸クリの殻斗(いが)の棘が茶色く変わり始め目立つようになる。葉が覆い茂っている林では見分けにくい。花が咲く6月と殻斗が割…
  7. 【写真】Frederic Edward Weatherly『Peeps into Fairyland(妖精の国を覗き見る)』 …
  8. 【写真】お店の前で。『十五や』のTシャツを着た藤本さん(後列中央)と田頭さん(右隣)  緑豊かな市原市東国吉で、県道21号…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る