身近な薬草で簡単クッキング
- 2013/7/19
- 外房版
薬草園で体験
身近な薬草で簡単クッキング
大多喜町にある城西国際大学薬草園では、3年前から(3、4月を除いた)毎月、薬草を使った料理体験講座を開講している。東金市にある城西国際大学が、薬用植物に関する知識の普及と地域との交流を目的に企画した。
今年度2回目となる講座は6月20日に開かれた。講師は園の管理を担当している吉野ゆう子さん。この日の実習テーマは、サルトリイバラ餅(かしわ餅)、洋風ふくさ寿司、柿の葉茶。但し、柿の葉茶は乾燥させるのに時間がかかるので、講師の吉野さんが用意しておいた。30代から60代の女性21人が参加し、配られたレシピに目を通しながら事前の説明を受ける。
朗らかな笑顔で「今は家庭でも身近な薬草となったハーブ。今日の食材、サルトリイバラ(地方名でカキイバラ)は根茎が生薬として、解毒や利尿、皮膚疾患に良いといわれています。また、柿のヘタはシャックリ止めに、葉は高血圧症に良いと言われており、洋風ふくさ寿司では、ハーブビネガーを使います」と話す吉野さん。参加者の皆さんは、熱心に聞き入りメモをとる人もいた。
ちなみに、関東では「かしわ餅」といえば柏の葉に包むが、西日本ではサルトリイバラの葉で包み「かしわ餅」というそう。ここで使われたサルトリイバラ(カキイバラ)と柿の葉は園内で採取したもの。
参加者は5、6人ずつグループに分かれ調理に取り組む。レシピは左記の通り。およそ1時間半ぐらいで出来上がり。手際よく片づけも済ませ、皆で「いただきま~す!」。どびんでいれた柿の葉茶を飲み、お喋りしつつ食べる。初対面の人も食べ物の話では盛り上がる。
尚、サルトリイバラ(カキイバラ)の葉は5月から6月中旬までに採取して使う。気温が上がると虫がつくからだという。夏も盛りの今の時期にはカキイバラ餅は作れないが、参加者からは「夏らしいちらし寿司。具のハムとチーズの味が子どもにも受けそう」、「使ったことない具材。洋風な具にタラゴンの酢がピッタリ。彩りもきれい」と好評だった洋風ふくさ寿司は是非お試しあれ。ハーブビネガーの定番、タラゴンビネガーは、まろやかで風味も良い。
今後の講座は、8月29日(木)はトマトファルシー(詰めもの)、ラベンダーカルピス。9月26日(木)はミョウガまんじゅう、オオバコ茶。いずれも13時30分から15時30分。他、『レンジで押し花作り』の講座も8月17日(土)、9月14日(土)こちらも13時30分から15時30分まで開講予定。猛暑でバテた身体をハーブでヘルシーに癒してみては。
問合せ 城西国際大学薬草園・吉野さん
TEL 0470・82・2165