オリジナルデザインで世界でひとつの陶印を作ろう
- 2013/12/13
- 外房版
オリジナルデザインで
世界でひとつの陶印を作ろう
11月2日から19日まで睦沢町にある『ギャラリー801』で茂原市在住の陶芸家、鈴木芳徳、智子夫妻の『陶芸展―愛しき器―』が開催された。その中日、10日(日)には、作品によく押されている朱印を陶土で作る『陶印を作ろう』が実施された。
作り方は2種類。陶土をそのまま彫っていくやり方は、押したとき周りにインクの色がつき、彫ったところが白く浮き上がる。が、この場合、文字はトレシングペーパーやカーボン紙を使い、左右逆に写さなくてはいけない。もう1種類は、石膏に好きな絵や文字を彫り、そこに陶土を押し付けて作る方法。この場合は押し付けた陶土にできた凸の部分にインクが付き、周囲が白く出来上がる。左右を逆にする必要はないが、深く彫らないと線がはっきり印刷できないそう。
参加したみなさんは、「陶芸を始めたので、その作品に押す陶印を作りたい」、「絵手紙とかに押してあるのを見ていいなと思って」、「絵を習っているので、なんでも挑戦してみたくて」と参加理由は様々。自分は逆に彫らなくてはいけないのか、文字はどんなデザインにするか、みなさん楽しそうに頭を悩ませながら彫りを進めていった。
「陶印は陶芸のプロの中でも作られています。遊び心のある作品ですね。焼くと1割5分縮小されるので、ちょっと大きめに作れ、細かい作業もできるところがいいと思います。出来上がりを考えながら作るのも頭の体操になりますし、少々失敗してもそれが味になって、その人なりの作品ができあがります」と鈴木芳徳さん。約2時間でみなさん味のある作品を完成させ、後は鈴木さんの巒牟窯で焼き上がるのを待つばかりだ。