『生家解放』で今がチャンス! 伊藤左千夫のルーツは山武市にあり

 山武市歴史民俗資料館では、9月30日(火)まで伊藤左千夫の生誕150周年を祝って生家を解放している。伊藤左千夫は近代短歌の鉄人と称され、斎藤茂吉らを弟子に持つ文学者。有名な著書に『野菊の墓』がある。
 同資料館の副主幹である山口直人さんは、「この左千夫の生家は、県の指定文化財になっています。築220年と推定され、囲炉裏や納戸、便所を含めて見どころがたくさんあります。探れば探るほど面白いので、ぜひこの趣きを味わってほしい」と語る。
 伊藤左千夫は、現在の山武市殿台の生家で青春時代を過ごし、その後は都内に住まいを移した。両親と祖父母とともに4人兄弟の末っ子として左千夫が育った家からは、彼らが生きていた頃の息遣いを感じることができる。中の間には、彼の生涯を辿ったパネルも設置されている。また、家族や文豪仲間、そして都内や県内に置かれた歌碑の写真の数々。「天井付近にある槍をかける場所は、家の格を表しています。奥の間には、左千夫が勉強するときに机として使用したと思われる場所もあります」などポイント説明を聞きながらの見学が可能。より一層昔の暮らしが目に浮かぶようだ。「お茶会で使用することはあっても、こうして生家を解放するのは初めてのことです。ぜひ見にいらしてください」と山口さん。閉館日は9月22日・29日(月)の。解放時間は9時から16時30分まで。

問合せ 山武市歴史民俗資料館
TEL 0475・82・2842


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