放課後に子ども達が楽しめる居場所を

 大網白里市南飯塚にある学童保育『フリー&アフタースクール ぬく森くらぶ』では通常の活動に加え、大根などの野菜を育てたり、通学路のゴミ拾い、自然観察、ペットボトルキャップの収集、分別作業を行ったりしている。
 現在は市立増穂小学校の児童を中心とする約20名が入所。不登校に悩む小1から中3までの児童と生徒を受け入れるフリースクールも併設している。「学校に足が向かない子が、学外で他の生徒と交わることで前向きな気持ちになることを期待しています」と話すのは代表の丸田光男さん。高校の生物教員を経て、働く親の支援と自然の中で子どもの育成ができればと2006年に自費設立した。高校で家庭科教員を務めた妻のみよ子さんと共にボランティアで指導員として活動している。
『ぬく森くらぶ』は庭のある一軒家。温かみのある学舎で宿題を済ませ、次々に外に飛び出す子どもたち。木登りする子、一輪車やボールで遊ぶ子。裏手にある市営の広い運動場で力いっぱい駆け回る子もいる。庭にはビオトープ、菜園、自作のクライミングウォールなどもある。「遊ぶ時間が一番楽しい」児童たちは口を揃える。おやつは菜園で穫れた野菜を具材にしたうどんなど、手作りのものを提供するよう心がけている。
 言うことを聞かず勝手な行動をとる子には、毅然とした態度でしっかりと叱る。愛情のこもった指導だ。「自分たちの手で野菜を育てることによって、野菜嫌いだった子が食べられるようになった。毎日日記を書くことで文章力がついてきている。子どもの成長ぶりを見られるのが嬉しい」と丸田さんご夫婦は笑顔で話す。2、3名のボランティアが時々手伝いに来ているが、まだまだ人手不足。児童とボランティアスタッフ共に募集中。

問合せ 丸田さん 
TEL 0475・72・3505
http://www8.plala.or.jp/fa-nukumori/

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】各賞受賞作品の監督。前列左から2番目は映画祭実行委員長、後列左端は審査員のミヤザキさん。グランプリ受賞の全監督は前列左から3番目。 …
  2.  若い人がイチバン集まりたくなる街イチハラヘ! 未来に向けて動き出す「イチハラ」が、新しい「しあわせ」を発信する2024年の3日間、その各講…
  3.  キセキレイは、よく街中で見かけるハクセキレイの仲間ですが、個体数が少なくなっていることや、渓流や川原などの水辺を好んで生息しているため、ハ…
  4. 【写真】神明さん(左)と宗形さん  丸みのある可愛いフォルムから奏でられる心地よい音。それこそ、オカリナの最大の特徴である…
  5.  今年の夏休みのこと。学童保育のイベントで夏祭りを企画し、子どもたちは、紙で作ったお金で出店屋さんで買い物をしました。一人5百円をどう使うか…
  6.  9月の終わり頃にチャドクガの幼虫(毛虫)の毛に触れてしまったようです。チャドクガは蛾の一種で毛先に強力な毒を含んでおり、お茶の木、サザンカ…
  7.  私の生まれ育った芦別は北海道のほぼ中央に位置し、四季折々の美しい自然と星空に恵まれた町です。  昭和59年に「星の降る里」を宣言し、昭和…
  8.  きつね色にこんがり揚がった生地と香り高いカレーの取り合わせが人気のカレーパン。市原市五井西の『クロワッサンファクトリー五井店』の『じっくり…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】各賞受賞作品の監督。前列左から2番目は映画祭実行委員長、後列左端は審査員のミヤザキさん。グランプリ受賞の全監督は前列左から3番目。 …

スタッフブログ

ページ上部へ戻る