初の栄冠 さらなる飛躍を目指して

千葉県吹奏楽コンクール金賞 大多喜中学校

 大多喜町立大多喜中学校が、第57回千葉県吹奏楽コンクールにおいて初の金賞を受賞した。3年生が16人、1、2年生が合わせて14人の構成。4年前までは部員が10人にも満たない小規模の楽団だった。現在の3年生が入部し、部員数が急増。パーカッションなどの楽器を近隣から借りるなどしながらかき集め、ようやく楽団として形が整ってきた。4年前から出場し始めた同コンクールでは3回連続銀賞。その功績が認められ町から楽器を寄付してもらえるまでになった。ところが楽団として順調に発展してきていた矢先、指揮をとっていた顧問の富田希(のぞみ)教諭が産休に入ることに。「私が不在の間、代役の顧問が入れ替わるなど大変なことがありましたが、3年生がリーダーとなり1、2年生をよく引っ張っていってくれました」と富田さん。3年生で副部長の渡辺衣織さんは「みんなの気持ちがまとまらず金賞を諦めかけていた時期もあったけれど、コンクールの約1カ月前からは全員の気持ちが一つになってきた。これならいける!絶対に金賞をとりたいと思った」と力強く話した。
 放課後のほか土日祝日は、午前中のみの短時間集中型の練習に打ち込んだ。日課となっている腹式呼吸や1つの音をできるだけ長く吹き伸ばすロングトーンの練習にも力が入ってきた。
 挑戦した曲は組曲『惑星』の中の『木星』。「今まで演奏した中で一番難しい曲。最初は楽譜通りに吹き切るのがやっとだった」と3年生で部長の大後(おおご)ひよりさんは振り返る。だが、パート練習やセクション練習を繰り返すうちに「聴いてくれる人の心に響くような演奏がしたい」そう思ようになっていった。
 様々な壁を乗り越えて獲得した金賞。「選ばれたときは、嬉しくて声が出なかった」と渡辺さん。審査員からは「心のこもった演奏、素晴らしい表現力」との講評をもらった。
 取材日には、3年生最後の発表に向けて練習中の曲『海の男達の歌』を力強く披露してくれた。「3年生が抜けたあとも自分たちでしっかりまとまり、先輩たちのように心をこめて演奏をしたい」と2年生の小野花恋(かれん)さん。
「吹奏楽の面白さは団体競技であること。みんなで気持ちを揃えて楽しく演奏したい」大後さんは笑顔で語った。
 大多喜中学校吹奏楽部は、まだまだ成長の途中。今後のさらなる活躍に期待したい。

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