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東金の国有形文化財・八鶴館でチャリティーのフラメンコを【東金市】
- 2022/5/6
- シティライフ掲載記事, 外房版
- 東金市

東金市の八鶴湖畔に建つ『八鶴館(はっかくかん)』で、今月22日㈰、チャリティーフラメンコのステージが開催される。主催は『房総フラメンコプロジェクトちばもす』。千葉県内でフラメンコの普及と地域活性化を目指し、2018年に市原市在住の菅家さんが立ち上げた。プロジェクト名の『ちばもす』は、『ちば』とスペイン語の『ばもす(Vamos・一緒に行こう)』をつなげたもので、県内各地で無料講習会等を開催し、イベントへの出演や舞台公演など、精力的に活動を展開している。
今回、八鶴館で開かれるステージは、ちばもすの第35回舞台企画。菅家さんは「東金方面でフラメンコ講習会の開催場所を探している時に、生徒から八鶴館で貸部屋をしていると聞きました。それが歴史的な建物を修復し存続するための事業で、皆さんがボランティアで支えていることに感銘を受けたんです。自分たちもフラメンコを通して、地域の話題作りや踊り手の活躍の場を増やしたいと活動していますので、何か協力できないかとチャリティー公演を提案しました」と話す。
八鶴館は、明治創業のもと割烹旅館。現存する建物は大正から昭和初期に建てられたもので、旅館の廃業後、レストラン八鶴亭としてオープンし、2013年に国登録有形文化財に指定された。しかし、東日本大震災やここ数年の台風で建物へ多くの被害を受け、コロナ禍もあって存続が危ぶまれる状態となった。そこで地域の有志が建物の保護と活用のため、2021年に市民グループの保存会『みんなの八鶴館』を立ち上げた。本館が『レイクサイドレストラン八鶴亭』、本館以外を『みんなの八鶴館』が管理し、定期的な清掃や貸部屋の受付業務、インターネットでの館内3Dビューイングの制作公開などを行い、歴史ある建物を活用・維持し、後世に残そうと取り組んでいる。
公演は『みんなの八鶴館』の協力で、収益金は全額が八鶴館の維持管理費として寄付される。出演は千葉・東京で活躍中のフラメンコダンサーや歌い手のほか、日本を代表するプロギタリスト・片桐勝彦さんなど。本格的なフラメンコの熱いステージを、風格ある日本の建物で味わえるこの日だけの舞台、ぜひ足を運んでみては。
●国登録有形文化財 八鶴館 チャリティー公演『フラメンコステージ』
・5/22㈰ 13時~・15時半~ 入替制 八鶴館(東金市東金1406)
・観覧料:各回2000円 要予約
・WEBでの申込は5/13まで サイト「八鶴湖へ行こう! みんなの八鶴館」
http://hakkakuko.com/hakkakukan/
・5/13以降の申込は電話・メールなどで
みんなの八鶴館 Tel.0475・78・5873
・今後のフラメンコ講習会・イベント等は、「房総フラメンコプロジェクトちばもす」のHPで
https://bfpchivamos.jimdofree.com/
Tel.070・4286・3183