将来はプロになる!夢を叶えるため、車好きの血が騒ぐ

 いすみ市在住の高校2年生、高橋翼さん(17)がドリフトを始めて5年が経った。毎月1回定期的に通っている茂原ツインサーキットでは、30・40代の自分より大きく歳の離れた仲間にまじって練習に励んでいる。「まだ車の免許は持っていないのですが、サーキット内は私有地なので運転可能です。高校の許可がもらえれば、来年の5月に18歳の誕生日が来たら、すぐに免許を取りたいです」と話す高橋さん。高橋さんが夢中になるドリフトは、スポーツとしてのドリフト走行が最大の特徴。多くのモータースポーツがいかにスピードを出してタイムを縮めるか競うのに対して、『走行中の美しさ』というパフォーマンス力を競い採点される。「走行ラインに合わせながら、スピードを守りつつ、いい角度をつけて曲がりきることが勝負への鍵」だというが、これまでサーキット内で開催された大会に出場し、3位を3回、準優勝を1回、審査員も経験している彼は、自身を「今の状態は80点くらい」と評した。「どんなイメージをもたれても、自分は自分」とマイペースに語る様子は、おっとりとしながらも真っ直ぐな意志があるようだ。
 高橋さんがドリフトを始めたのは、13歳上の兄が当時選手だったことがきっかけ。また、実家が自動車工場を経営している関係もあり、小さい頃から車は身近な存在だった。兄の操作する車の助手席に座り、実践的に覚えた技は、今や周囲の40代ベテラン選手を凌ぐほど。「上手いねって褒められたり、準優勝してトロフィーを貰った時は嬉しかったです」と言う。
 通学する茂原市の樟陽高校では、車好きが多いという理由から写真部に所属。1年先輩の砺波翔さん(18)は、「車に携わる環境に恵まれていて、羨ましいくらいです。僕も車が好きで、個人的に写真を撮るためサーキットによく行くんですが、高橋くんは無駄な動きもしないのでとても撮りやすいです。カーブからすごい角度で急に現れると、やっぱりうまいなと驚くことがあります」と話した。
 初めて運転した時は手に豆ができたり、筋肉痛にもなった。だが、5年の歳月でしっかりと力を蓄えた。休日はネット動画でプロの映像を研究する。車の性能よりも自分の感覚が必要になるため、サーキット場に通い続けた。「スピードに対して反応するには動体視力が必要。中学校で卓球部だったので、そこでとても鍛えられたかもしれません」と分析。
 高校卒業後は実家の自動車工場に勤務しながら練習、及び大会への出場を続けていく予定。「まずは、高校生のうちに『全日本学生ドリフト選手権』に出場したいです。走れるなら、いつでも車に乗りたいと常にワクワクさせてくれる面白いスポーツですよ」と笑顔を見せる高橋さん。努力はきっと実を結ぶだろう。(松丸)

問合せ 高橋さん
mf32_works@yahoo.co.jp
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