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気分は007
- 2016/5/6
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ダンス事業で地域の魅力や活力の向上を目指す地方創生総合戦略をたてる山武市。2月16日、『高齢者ダンスセラピー体験講座』を開催した。成東保健福祉センターに集まったのは65歳以上の男女9名。東京の『ダンスセラピーチーム気生根(きふね)』主宰の貴船惠子さんとアシスタントの滝田高之さんが講師を務めた。ダンスセラピーとは芸術療法のひとつ。踊ることで心と体を調和させる効果がある。「他者とともに踊ることで、自分の心と体に向き合い、普段気付かない他者の存在に気付くことができる」とのこと。
まず、参加者はリズムに合わせ、正しい姿勢で床に置いたシートをまたぎながら歩く。シートの間隔が違うのでテンポを合わせるのは難しそう。次のJポップ『スターライトパレード』では、満点の星が輝くゲレンデに行ったつもりでダンス。スキーをする、流れ星を掴む、ペンギンになって互いに挨拶するなどの動きで、想像力を駆使し踊ると、部屋は参加者の熱気でムンムン。さらに演歌『雪国』で簡単なレクリエーションダンスをしたあと、ホースをリングにした道具を使い、水たまりにして飛び込んだり、投げ合ったりと続いた。
休憩後の設定はオレオレ詐欺のアジトへ。007のテーマ曲とともに、抜き足差し足で歩き、両手を伸ばし雑居ビルの壁をよじ登る。レーザー光線に見立てた竹の棒の警報装置をくぐり、パンチやキックの動作で犯人を退治。参加者は「大成功」と喜びあい、「楽しかった」と生き生きとした表情で講座を終えた。