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いすみ市の文化遺産 水彩画に描かれる懐古
- 2016/8/26
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田園の美術館(いすみ市郷土資料館)で『水彩展OHARA 1994-1999』が開催されている。これは旧大原町が「21世紀に向けた次代を担う画家の新作発表の場」として平成6年から6年間、水彩画の全国公募を行い、入賞作品をはじめとする約170点を収集。今回はその中の40点あまりを展示している。モチーフは風景、建物、人物とバランスよく展示されているが、中には水彩画とは思えないほど厚みを感じる作品もあり楽しめる。
元々これらの作品は『いすみ市水彩ギャラリー』が保管していたものだが、建物の老朽化で今年3月に閉館し、田園の美術館に移されたもの。移管されてから初めての展示会ということで、照明を増やしての開催となった。この展示会のサブタイトルはRETROSPECTIVE(回顧展)。大作の水彩画と共に展示されている昭和の頃のスケッチ画も懐かしさを感じる。
高名な作家の作品もあるが、ガラス戸の中に飾られる絵は額が外されており、作者のプロフィールは名前のみ。これは先入観なく絵を楽しんでもらいたいとの美術館側の配慮からで、入り口には「今日はあなたが審査員」とした投票用紙が置かれ、自分の好きな絵を選ぶことができる。ランキングの結果は8月、9月末に掲示予定。10月10日(月・祝)まで。
問合せ 田園の美術館(いすみ市弥正93-1)
TEL 0470-86-3708
開館時間 9~16時30分
祝日以外の月曜日と祝日の翌日休館。入館無料
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