こでまりの夢 ~子どもの好きな場所~

~子どもの好きな場所~

 私が小学生の頃、昼休みの時間には必ずと言っていいほど、校舎の裏で遊んでいました。何故だか、そこが一番好きな場所だったんですね。ちょっと休む場所だったり、友達と遊んだり、隠れ家的な場所でした。男の子なら『秘密基地』とでも言うのでしょう。子どもの頃の私は目立たない子でしたので、日の当たる『表』ではなく、ちょっと目立たない『裏』が好きだったのかもしれません。
以前、ある子育て支援をしている方が、「子どもの居場所を作ってやりたい」と、会議で熱弁していました。私はフッと、子どもの頃のことを思い出していました。私はきれいで広い表の場所ではなく、薄暗くて狭い校庭の裏が好きだったな、と…。そこは大人が用意した場所ではなかったけれど、落ち着く場所だったんですね。そうなんです。大人が考える子どもの居場所と、子どもが好きな場所は違うのです。そういえば、我が子たちも、押入れの中や公園の植え込みの裏でよく遊んでいました。そんな自分だけの場所は、子どもの好きな場所だったのでしょう。ですから、大人思考できれいで広くて明るい場所をわざわざ用意してあげなくても、自分の居場所は自分で見つけるのではないでしょうか?
子どもが見つけた好きな場所を、狭い暗いと言わずに、「すごい場所を見つけたね!」と一緒に楽しんでみたら、面白いものが見えてくるかもしれませんよ。
来年も笑顔の絶えない一年でありますように。

中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
連絡先 TEL.0475-53-3509

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