ふるさとビジター館 自然探訪~簡単に見分けられるスギエダタケ~

 最近は本格的に寒くなってきましたね。こうなるとキノコ狩りのシーズンも終わり。今年はバカマツタケに出会えなかったな~とか、シカが食べちゃったのかな、バカは馬と鹿と書くからな、シカたないな、とかいろいろ考えながら里山の道を歩いていると、杉林の中に白い可憐なキノコが目につきました。
 柄を見るとキツネ色から白のグラデーションで細かな毛が生えています。ちょっと掘ってみると杉の枝から発生していました。これはスギエダタケですね!食べられるキノコです。
 あたりを見回すと1本ずつ離れて、あちこちに出ています。杉はなかなか腐らないことで建築材に使われますよね。腐りにくいということは、菌が分解しにくい木だということ。なので杉材にはあまりキノコが出ません。しかもスギエダタケが発生する季節は11月から1月、ほとんど見間違えるような毒キノコもありません。つまり初心者でも簡単に見分けられるキノコです。
 群生せずあまりたくさんは獲れないので、少しだけ摘んで帰ってお吸い物などにしてみましょう。その日の歩いた道、重なるシダの葉、落ち葉の香りなどを思い浮かべながら、キノコをいただくのも良いものですヨ。(ナチュラリストネット/加藤恵美子)

 

◇ナチュラリストネット/自然を愛する仲間の集まりです。豊かな自然環境をいつまでも永く残したいと活動しています。 Tel.080・5183・9684(野坂)

 

◇加藤恵美子ブログ 千葉県の自然見~つけた♪
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