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房総往来
- 2016/5/6
- シティライフ掲載記事, 市原版

昭和を生き抜いた… 山里 吾郎
戦中から戦後、いずれも激動の昭和を生き抜いてきた。平成も28年になるが、それぞれの人生史からみれば、はるかに昭和の方が長い。よわい(齢)70前後。それぞれ講釈も達者だが、体も心も強い。そんな18人が参加して「昭和ゆかりの地」を歩いた▼小欄でも一度紹介したことのある町会ハイキング部主催。健康志向と手軽さゆえだろう、数あるサークル活動の中でも一番人気だ▼今回の目的地は東京・立川市の昭和記念公園。「昭和の日」も間近い4月17日早朝、五井駅から一路立川駅へ向けて出発した▼この日は熊本地震の発生直後で、九州地方から崩れだした前夜来の風雨が関東に接近。出発時からどんよりとした空は立川が近づくにつれ雨粒が電車の窓を打ち付けるほどの強さに。「急変は覚悟していた」はずだったが、直前の東小金井で想定外に。強風のため運転ストップ、記念公園到着は1時間遅れとなった▼強風と雨を避けるようにまずは腹ごしらえ。そのうちに雨はやみ、散策をスタートするころには逆に夏日を思わせるような強い日差しが待っていた▼それにしても広い。180ヘクタールというから山倉こどもの国の10個分。まさに緑と水におおわれた大自然そのものだ▼サクラはほぼ終わっていたが色彩豊かなチューリップや菜の花が真っ盛り。そんな花畑や情緒たっぷりの日本庭園、新緑目映い木立の並木、さらに中高年の心を奪う盆栽の数々…約2時間半をかけて園内散歩を楽しんだ▼帰路も電車の遅れに悩まされたが、夕刻には八幡宿駅へ。ここで解散はしたが昭和育ちらしく、何人かはその足で焼き鳥屋の暖簾をくぐった。
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