天然染料でオリジナルのスカーフを

 菜の花が咲き乱れる南市原で開催中のいちはらアート×ミックス。旧月出小学校で行われている『1day染色ワークショップ』では、天然染料を使った絞り染めが体験できる。
 色をつけたくない部分に輪ゴムや糸などを巻き付け、染色液に浸すことで模様を作り出す。染料に使うのは黄・緑系に染まるコガネバナの根と、赤・紫・ピンク系に染まるインドアカネの根。白い絹のスカーフを、水に浸す、火にかけた染料に浸すという作業を繰り返し、ゆっくりと染めていく。ムラができないよう、煮物を転がすように割り箸でゆらゆらさせながら染料に浸す。
 濃淡は染料の濃度と浸す時間で調整。薄い色を希望なら染料を減らし、濃い色を希望なら濃い染料で長めに。染料に一度浸したあとで発色剤を溶かした水につける。赤色に染めたい人は酢酸アルミ水溶液を、紫色に染めたい人は木酢酸鉄水溶液を使用。その後再び染料に浸すと、同じアカネを染料に用いた2つのスカーフが、みるみるうちに2色に分かれた。
 巻き付けていたゴムや糸を外すと「わぁ、すてき!」、「かわいい!」など感嘆の声が。縛った箇所が染まらずに白く残り、それぞれのオリジナルデザインが出来上がった。偶発的にできた模様が面白い。仕上げはタオルドライしたあと天日に数分かざしてふわふわに。
「天然染料は奥が深いです。同じ植物でも季節によって色が変わる。思い通りにならないところも魅力です」と講師を務めるアーティストの岡博美さん。春らしい薄いピンク色のスカーフに仕上げた女性は「天然染料に興味があって参加しました。楽しかった」と早速、笑顔で首に巻いた。天然染料を使ったあなただけの一枚、心がときめくに違いない。

問合せ・予約 岡さん
some@tsukide.jp


Warning: Attempt to read property "show_author" on bool in /home/clshop/cl-shop.com/public_html/wp-content/themes/opinion_190122/single.php on line 84

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 当ホームページは、2/17に新ホームページのオープン予定のため、情報掲載が1/31までとなります。 2/17までに開催するイベント等…
  2.  昭和を代表するスター「石原裕次郎」は今年、生誕90年。映画やドラマで大活躍し、歌手としてもヒット曲多数。誰からも愛された「裕ちゃん」の魅…
  3.  鉄道写真愛好家の皆さんへお知らせです。今年6月5日(木)~6月10日(火)に開催予定の『小湊鐵道を撮る仲間たち展』に写真を出展いただける…
  4.  今年は小湊鐵道開業100周年。これを記念し、アートによる地域づくりの拠点である市原湖畔美術館は、小湊鐵道とコラボプロジェクトを進行中。小…
  5.  成田山公園で毎年行われる冬のイベント「成田の梅まつり」。会場は成田山新勝寺大本堂の奥、16万5000平方メートルもの広大な公園。四季折々…
  6. 【写真】パキスタン・カラチの整備途中の農場で、働く青年たちと田中さん(前列右端)      36年間の市議会議員のあと、パキス…
  7.     ◆一席 記念日を遅れて祝い根にもたれ  一宮町 黒猫胡桃     ・老プランあまく見積り火の車  茂原市 道譯賢…
  8. 【写真】講演する家田さん      昨年12月、市原市市民会館で開催された『令和6年度市原市人権・男女共同参画フォーラム』。男…
  9. 【写真】はにわ博物館展示室の姫塚埴輪        昨年8月、千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪(総数48点うち殿塚古墳30点、…
  10. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 当ホームページは、2/17に新ホームページのオープン予定のため、情報掲載が1/31までとなります。 2/17までに開催するイベント等…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る