染めから楽しむ布花 自由に色・花にチャレンジ

白い布を自分の好きな色に染め、様々な花や実などを作る。それが『創作布花』。市原市大厩に住む山田武子さんは、「近所に住む先生が教室を開いたから」と布花教室に通い始めたのが31年前。28年ほど前に講師の資格を取り、今は自宅で『布花工房ミモザ』を主宰し教室で教えるほか、山武郡大網白里町の『Art Editor space 作家たちの店』で『布花教室』(第1木曜・10時半~)を開いている。
『作家たちの店』にうかがった日はコサージュを制作中。白いオーガンジー風の布を布花用の染料で染めていくのだが、このときの色の混ぜ方、ハケの使い方、塗り重ね具合で様々な風合いが生まれる。乾いたらコテで形をつけていくが、ここでの力の入れ加減でまた表情が変わってくるという。生徒さんたちは、「ここをもう少し濃くしたらおもしろいかも」、「色を重ねてみたらどうでしょう」とワイワイ楽しそう。
午後からはひとつだけコサージュを完成させ、染めたそのほかの布は家に持ち帰り、各自家で制作するという。だが、そのひとつのコサージュを完成させるのも、見た目より大変そう。同じ大きさの布のはずなのだが、出来上がりはひとつではない。「そこがおもしろいところです。性格がでますね。同じ布、型紙、染料を使っても、作る人によって出来上がりが違ってきます」と山田さん。
そもそも山田さんが布花に惹かれたのも、布の可能性のおもしろさだったという。「染めのときの手の動き、ハケの運びで色が違ってきますし、布の素材でも違います。創作布花は本物そっくりに作るものではありません。独自な色、花を作れる。本物にないものをいくらでも作り出せて、自由に遊べるのが楽しいところだと思います」。また、染め、布の素材のほか、出来上がりを大きく左右するのがコテの使い方。「力の入れ方で表情がまるで変わってしまいます。長年やってきても一番難しいのがコテですね」と笑う。
完成したコサージュは大きさも花の開き具合も様々だったが、どれもかわいらしく仕上がった。「布花って素材自体がやさしいし、劣化しないところが気に入っています」と生徒さん。3月には、『作家たちの家』で籐講師の斉藤イツ子さんとの2人展を開催予定。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  広さ約1万5千平方メートルの十枝の森。敷地内には30種・数百本の広葉樹が大きく枝を広げ、例年11月の終わりから12月初旬にかけ見事に色づく…
  2.  自宅庭の落葉を片付けていたら、ゴツイ感のあるクロベンケイガニがじっとしていました。この時期は気温が低く、冬眠状態です。  クロベンケイガ…
  3.  風に揺れだしそうなコスモスの花、鳥が今にも飛んで来そうなチャイニーズホーリーの赤い実。 白地に描かれた植物からは、花びらや葉の手触りまで伝…
  4.  道の駅『みのりの郷東金』『東金マルシェ』で販売されているベジ・スイーツ『東金天門どう』。東金市の歴史文化を研究し生み出された銘菓です。 …
  5. 「寿」の文字をあしらった小袖、漁師の晴れ着と言われる「万祝(まいわい)」。県立中央博物館 大多喜城分館では、今年度の企画展として「福を呼ぶ小…
  6. 「失敗をしたと思うときはいつだって、それがあなたにとっての利益になる。素晴らしいことを成し遂げたという思いしかないというのなら、あなたはお…
  7.  昨年秋の相次ぐ台風と豪雨災害。何度も被災し一部区間が不通だった小湊鐵道が、3カ月間に及ぶ復旧作業によって、全線開通を果たしてから半年後の夏…
  8.  毎年この季節は、卵やバターたっぷり濃厚な、オーブンで焼き上げる伝統的パンプキンタルトを作っていました。長い間そうした材料を使うのが当たり前…

ピックアップ記事

  1.  広さ約1万5千平方メートルの十枝の森。敷地内には30種・数百本の広葉樹が大きく枝を広げ、例年11月の終わりから12月初旬にかけ見事に色づく…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る