野菜の苗を植えてみよう
- 2013/7/26
- 市原版
野菜の苗を植えてみよう
三和コミュニティセンター主催の『野菜作り教室』が今年5月から来年3月まで、磯ケ谷の畑を借りて12回シリーズで行われている。第2回目の5月28日はミニトマト、トマト、ピーマン、ナス、トウガラシの苗を割り当てられた約36㎡の畑に植えた。地元農家の伊藤喜規さんから植え付けの位置、肥料の説明、手順について指導を受けた後、汗ばむ陽気の中、12名の参加者たちは互いに協力しながらクワで土壌を耕すところからスタート。土壌はコガネムシの幼虫などに効くダイアジノンで予め消毒済。農薬を使うのはこの1回だけ。「家だと無農薬なので穴だらけの野菜になる。ここでは最低限の農薬で安心、満足のいく野菜ができる」とリピーター参加者の女性。
次に化成肥料と油粕を撒いて畝を作る。化成肥料は成分表記を見て野菜に合ったものを選ぶ。ナス、ピーマン、トウガラシにはチッソ、リン酸、カリウムの分量がそれぞれ16%ずつのもの、トマトには同様に5、15、20%ずつのものを使用。化成肥料を使えば速く大きく育ち、油粕、菜種粕、大豆粕など穀物由来の肥料を用いると食味が増すという。そして雑草防除や地温調節、保湿のためにマルチフィルムというビニールシートを土の表面にピンと張り、穴を開け、水やりをしてから苗を植える。植えた後は土で穴をしっかりふさぐと中に空気が入りにくくなり、雑草が抑えられる。他にもカボチャ、共同作業でサツマイモとスイカの植え付けを同様に行った。サツマイモは土の中で蔓が弓なりになるように植えると実がたくさんつくそうだ。
7月の収穫まで、各自で草取りや支柱立て、脇芽つみ、追肥など管理作業を行う。水やりは乾燥、高温が特に続かなければ必要ないが、やるなら毎日午後に。「太陽の照り、土の力と雨。自然の恵みが一番」と伊藤さん。「家庭でもやっているが、自己流ではなくちゃんと教わりたくて」、「初めての経験。出来上がりが楽しみ」など様々な声が参加者から聞かれた。