正月料理をご紹介
- 2013/12/27
- 市原版
身近な材料でお客様をおもてなしできる
正月料理をご紹介
昨年12月、姉崎公民館と市津公民館ではそれぞれ『お正月料理』をテーマとした講座が開かれた。その中から身近な材料でできる数品をご紹介。
「今の時代はスーパーに行けばなんでもあるけれど、作ったら喜んでもらえる。お皿に盛りつける時も、汁気の物なら銀紙を船の形にして入れれば、1つの皿に色んなものを乗せられる。昆布巻きは色々な物を巻けるので量もたくさんできるしオススメ」と話すのは、姉崎公民館で講師を勤めた田中憲子さん。
材料、作り方は以下。昆布はやや薄めのもの約80グラム、ソテー用豚肉1/3、人参小1/2本、ごぼうと大根各10センチ、干し椎茸大2枚、高野豆腐小1枚、生鮭1/2切、昆布の戻し汁と水3カップ、砂糖大2、醤油大3、みりんと酒各50cc、干ぴょう適量を準備。
まず、昆布はさっと洗うかふきんで拭き水に5、6分つける。豚肉を1センチ角の棒状に切り、塩とこしょうをふる。次に、人参、ごぼう、大根と戻した椎茸、高野豆腐と生鮭も同じように1センチほどに切り分ける。そして戻した昆布を20センチの長さに切り、2、3枚並べて具を1種ずつぐるりと巻き干ぴょうで結ぶ。厚手の鍋にそれらを並べ昆布の戻し汁と水を注ぎ20分煮る。砂糖、みりん、酒を加え10分煮たら醤油の1/2を加え蓋をして40分ほど煮込み、味をみて水を足しながら残りの醤油を入れ完成。
「おせちをもっと若い人たちにも楽しんでもらおうと洋風な物も取り入れてみました」と話すのは市津公民館で講師を勤めた南堀蔦子さん。ボリュームもあって洋風なサーモンパイの材料と作り方は以下。
パイシート2枚(20×20センチ)、春雨80グラム、しめじ1パック、玉葱1個、甘塩鮭3、4切、卵1個と調味料がバター大2、塩こしょう、白ワイン1/2カップを準備。まず鮭は皮を取りそぎ切りにしてワインをふり一晩おく。春雨は湯で戻し食べやすい大きさに。しめじは粗くほぐし、玉葱は薄切りにする。バターを溶かしたフライパンで玉葱としめじを炒めて春雨を加え、塩こしょうをふる。1枚のパイシートに炒めた具を平らに乗せ、鮭を並べ、もう1枚を少し大きめに伸ばしてさらに乗せる。卵白で2枚の四方をのり付けし、パイシートにフォークで穴をあけ、上部に卵黄を塗る。200度のオーブンで約25分焼けば完成だ。「有名なお店だと鯛の形にして焼くが、家庭では勿体ないのでそのままで充分」と話す南堀さんに受講者も大きく頷いた。
各公民館では、他にもりんごきんとんや大根のはりはりづけ、鶏の竜田揚げ、てまり寿司やささみ巻きの照り焼き、ふきのつくね巻きなど多くの種類を創作し、受講者たちは満足気。「黒豆はどうやって煮たらやわらかくなるの?」などと世代を超えた料理の知恵の交流も盛んに行われていた。