優勝目指して土俵でどすこい!

 9月28日(日)、市原市の内田地区にある諏訪神社で『諏訪の子相撲大会』が開催され、今年も大盛況だった。諏訪神社の氏子総代である河津敏郎さんは、「相撲大会が始まったのは江戸時代のことです。力自慢が奨励され、相撲は秋の祭礼に奉納されるようになりました。かつての内田村、市原郡には県の中央部として船橋近辺から九十九里周辺の人々が集まり、相撲をとっていました。この辺りはとても強かったんですよ」と話す。昔は青年によってとられていた相撲大会だが、平成9年に町会長の協議の結果、秋の祭礼は9月の最終日曜日と決定され、『諏訪の子相撲大会』へと発展して継承され続けている。
 参加するのは、内田小学校の生徒67名。晴天の中、元気いっぱいで諏訪神社境内に現れた子どもたちは、準備運動をしっかりとした後に取組に突入した。取組内容は、低・中・高学年の男女と6チームに分けての個人戦と、縦割りグループに分けた団体戦。大会前には体育の時間でも相撲を練習するといい、土俵に上がった子どもたちはしっかりと礼儀作法をこなして取組に挑む。個人戦で各チーム優勝したのは、低学年男子・鶴岡秀麻くん(2年)、女子・河内美紅さん(2年)。中学年男子・冨士枝空翔(ふじえだそらと)くん(4年)、女子・野口蒼葉さん(4年)。高学年男子・泉水亮くん(6年)、女子・御園生真洸さん(5年)。
 内田小学校校長の布施博明さんは、「『諏訪の子相撲大会』は内田小学校の伝統行事です。私は赴任3年目ですが、毎年熱戦が繰り広げられています」と語り、生徒に声援を送り続ける。取組では決して大きい身体をしているから勝てるというわけでもなく、粘り強さや精神力が試される。「毎年やってみないと結果は分からない。普段の練習で負けているのに、取組当日に勝ったりと番くるわせが多くあるのも醍醐味です。相撲大会を通して、郷土の文化である秋祭りの意義を理解してもらったり、礼儀や精神力を培って、体力の増強を図ることを目的としています」と布施さんは続けた。
 また、個人戦や団体戦のメンバー出場順もクジ引きなどを使用して子どもたち独自で決めているなど、自立心が育つような取り組みもされている。土俵から何度も押し出されそうになりながら、それでもふんばり続けた男児の試合では、周囲からどよめきにも似た歓声が飛ぶ。「押せ!押せ!」と保護者が応援する中、頭から突っ込んでいったり、まわしをお互いに掴んで回ったりと戦法は様々だ。「女子の方が粘り強いな」と感想を漏らす観客も。約350人が集まった『諏訪の子相撲大会』では、内田ばやし保存会が太鼓を鳴らす場面もあり、小学校関係者だけでなく地域住民にとっても楽しい1日になったことだろう。

問合せ 河津さん
TEL O436・92・1830

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