夏の大三角形もモビールに

 「楽しい夏休みの思い出を描いてね」と小学生19人に呼びかけたのは講師のキットパスアートインストラクターの松山知子さん。8月10日、国分寺公民館主催事業夏休みこども講座『モビールを作ろう』が開かれた。画材は知的障がい者雇用に積極的なチョークメーカーが開発した、クレヨンに似たキットパス。表面が平らなガラスやホワイトボードなどにも描け、水に溶けるので消すことも、水彩絵具のような効果も出せる。
 子どもたちがラミネートフィルムに描いたのは浮き輪、スイカ、ひまわりなどモビールに下げるモチーフ。2年生の女の子は水族館で見たイルカを、ミニバスケットチームに所属する男の子たちはゴールやボールを思い思いに描き進める。テンプレートのハートや星型も使い、カラフルな色で塗ったり化粧パフでぼかしたり。モビールの中心となる太めの渦巻き型をひとつ作り、空いたスペースには自由な描線も。
 絵ができたらラミネーターに通しシート状にしたあと、ハサミで切り出し、工具で糸を結ぶ穴をあける。うずまき型の中央に糸を通し、周囲に他のモチーフを下げるのは、手先を使う細かい作業。上手に糸を結んだりビーズやスパンコールをつけたりできない子どもは大人の手を借りていた。
 3年生の男の子は「花火やプラネタリウムを見た」と大きな打ち上げ花火と夏の大三角形を、5年生の女の子は「キャンプに行った」とテントや虫取り網などをゆらゆらと吊るし、子どもたちはそれぞれの夏休みを形にした。

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