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おにぎり600個分の笑顔
- 2016/5/27
- 市原版, シティライフ掲載記事
アートいちはら2016春
アート×ミックス関連イベントで、もはや定番となった『おにぎりのための運動会』が再び開かれた。市民体育祭や加茂学園の運動会にも登場した巨大おにぎりを使ったイベントをプロデュースしたのは、元調理師から芸術家となった異色の経歴を持つEAT&ARTTAROさん。「現代美術の文脈のなかで食を捉えたい」と、人におごることしか出来ない『おごりカフェ』、普通の家庭を訪問し、夕食を缶詰にする『缶詰プロジェクト』など食の常識を覆す作品を数々発表してきた。
5月5日、晴天となったIAAES(旧里見小学校)の校庭、おにぎりマークのついた鉢巻きをつけ、やる気満々で集まった参加者は140名。校長挨拶、ラジオ体操、選手宣誓のあと、TAROさんが号砲をならし、綱引きや人間知恵の輪などの紅白対抗の熱戦が繰り広げられた。
もちろん昼食はおにぎり。地元産の更級米に梅干しなどの具が入り、前回より大きくなったので当然おいしいのだが、運動会の楽しさも加わって味は最上級。競技で「大きなおにぎりにはさまれちゃった」という4歳児も、「前回負けたからリベンジ」と参加した3姉弟も大きな口でほおばる。早朝からおにぎり600個を作った地元地域の有志たちも、達成感でいっぱいの笑顔だった。