暮らしとお金の話 パート1 90歳までお金を残す方法

 姉崎公民館主催事業『暮らしとお金の話』(全3回)が開かれた。6月24日、初回の『マイナス金利時代のお金の増やし方』は野村証券(株)証券学習開発課の田中政広さんが講師を務め、14名が参加した。
 高度経済成長期、お金は貯金しておけば利息がつき、老後の生活は安泰だった。しかし、「日銀のマイナス金利政策によりますます低金利になった」と田中さん。60歳の人が年金で不足する生活費を補うため、貯蓄1千万円を毎月5万円ずつ取り崩すとしたら、運用利回りゼロだと76歳、3パーセントでも83歳でゼロになる。「年金と利息だけでは生活は破綻する」と具体的な数値をあげ、老後の危機をよく通る声で説く。
 ではどうしたらよいのか。まず、年金や生活費など収入や支出と残るお金を明確にするライフプランを作ること。そのうえで、田中さんは再就職などで収入を増やし、運用利回りの高い金融商品に目を向けることを勧める。「企業は開発、設備投資などリスクを取って経営を広げている。自分たちもリスクを取ることが必要」と国が後押しする貯蓄から投資への転換、NISA(少額投資非課税制度)などを対策としてあげる。金融広報中央委員会が開設するホームページ『知るぽると』ほか、さまざまな情報を参考に「金融の知識を増やし、選択肢を多く持って。選ぶのはみなさん」と力を込めて話した。
 「詳しくないので持っている株を放置してある」という女性も、休憩時間に熱心に質問した男性も「社会情勢を見極め、研究してみたい」と将来を真剣に考えていた。

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