いちはらふるさと点描

~優美~

 県道五井・山倉線の西広公民館手前から眺める富士山はなぜかひときわ大きく見える。車で五井方面へ向かうとき、その雄姿がフロント越しに目に入り、そう思ったという人は多い。目の錯覚だろうかと疑いたくなるが、そうではない。視界が狭くなり、真正面の富士山に視点が集中するかららしい。地元の人もここからの富士山は不思議と大きく、絶景と自慢する。
 西広の地名は、この地区の鎮守さまの前廣神社からの由来。小高い丘にあり、今では森が茂り周囲は住宅地となっているが、かつては西方眼下に養老川と広々とした田園が見渡せた。昭和35年頃から京葉工業地帯として工場が進出し、沿岸部には煙突が立ち、その向こうに富士山が見えるようになったが、それは現代の市原の象徴だ。
 ちなみに、国道297号バイパスの養老川にかかる西広橋と、西広隣の山倉地区の高台から見る富士山も素晴らしく、今では写真ファンに知られたところとなっている。この地に生まれ育った一人として、この悠久の景色に喜びを感じる。(この写真はシティライフ本社前から撮影したものです)

ふるさと写真家 石川松五郎

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