- Home
- 市原版, シティライフ掲載記事
- スポーツ界で注目度が上昇中!?ボルダリングに挑戦する小学生たち
スポーツ界で注目度が上昇中!?ボルダリングに挑戦する小学生たち
- 2017/4/7
- 市原版, シティライフ掲載記事
帝京平成スポーツアカデミー
市原市うるいど南にある帝京平成大学を拠点として活動している『総合型地域スポーツクラブ 帝京平成スポーツアカデミー』では、今年1月より小学生を対象とした『ジュニア・クライミング教室』がスタート。所属の小16年男女15名は毎週月曜日16時半から1時間、3つの壁を使用してクライミングに励んでいる。3つの壁はそれぞれ100、 1 10、 120度と傾斜が異なり、手足をかけるホールドがカラフルに並ぶ。
ボルダリングはロープを使わずに壁を登るスポーツで、使用するホールドを考えることで頭脳を働かせることが攻略の必須条件だ。「初めはなかなか上手くいかないけれど、やっていくうちに登れるようになっていきます。お子さんの性格にもよりますが、何度もチャレンジして欲しいですね。物事を達成する時の感動を覚えてもらえたら」と話すのは、教室で講師を務める濱田剛さん。
同大教授の濱田さんは、約20年前からクライミングを続けており、「私が当初やっていたのは岩登りですが、室内のボルダリングも面白いですよ」と続ける。自然の岩と違い、ホールドは板の壁に打ち付けてあるためドライバーではずせば位置の変更が可能。形も様々でコースの設定は無限、いくらでも難易度を高めることができる。慣れるまではつい腕の筋力だけで登ろうとしてしまうが、実際は足を上手に使うのがポイント。また身体が細く筋力の小さな女性でも、難易度の高いコースをこなせたりもする。そこがボルダリングの面白さの1つなのかもしれない。
教室では、実演の前に準備体操として手首をよく回し、膝の曲げ伸ばしをする。数名の学生がアシスタントして参加。ボルダリングをする子ども達の後ろから声を掛けたり、壁から落下することがないよう補助を行っている。同大1年の宮崎竣介さん(19)は、「大人も子どもも楽しいスポーツだと思います。ホールドは物によって掴みにくく、登っている最中は角度もありよく見えない時があります。それを初めにどういうルートを辿るのか頭をひねります」と真摯に話す。自身は陸上競技が専門で、ボルタリング経験は初心者だ。だが、今後も「1人でも気軽に楽しめる運動として楽しんでいきたいです」と続けた。
このように小学生を手助けする同大学生のアシストは重要で、4mの壁を登りきった男児に「すごいね。登れるようになった。やったじゃん」と声をかける女生徒。恥ずかしそうな顔をした男児も、大きな自信に繋がったことだろう。清水谷小学校3年の男児の母親は、「小6のお兄ちゃんが先に体験教室に参加して、自分から行きたいと言ったんです。初めは手足4つをそれぞれ使うことが難しかったようですが、2カ月続けて大分慣れたようです。今では楽しそうに通っていますし、動きが俊敏になったと感じています」とボルダリング効果を得ているようだ。
また準備運動を終えると、濱田さんから1つ課題が出され、子どもたちは3つの壁を使用して順番にトライしていく。どのホールドを使用し、手足をどうやって動かすのか。そのチャレンジを終えれば、残りは自由時間というのも魅力的だ。「どうやって登りたい?」と問いかける大人達に、小学生は想い想いの言葉をぶつけていく。
「メジャーなスポーツはたくさんあります。中学、高校に上がれば部活に熱中するかもしれません。私が今伝えたいこともまだ理解できないかもしれない。でも、それでいいんです」と濱田さんは語る。スポーツクライミングは達成したコース数を競う『ボルダリング』と到達点の高さを競うリード、タイムを競うスピードの総称のことで、2020年東京オリンピックで追加される競技。だが、未経験者にはまだハードルの高い競技といえるだろう。「子どもの頃に一度やっていると、大人になって再挑戦しやすいでしょう。もちろん続けることで強くなります。でも、一度離れてもいいんです。大人になって、今僕が言っていることが少しでも伝わっていたら嬉しいですね」と続けた。
同教室は随時新規申し込みを受け付け中。詳細は問合せを。
問合せ 帝京平成スポーツアカデミー
TEL 0436・74・6369