【市原市】椎津城跡整備に援軍来たる! 姉崎高校生徒が看板・標柱を贈呈

 平成29年に県指定文化財として登録された椎津城跡は、足利氏・武田氏・里見氏・北条氏らが争奪をくり返した中世の城郭で、房総の戦国史において重要な城跡。市内最大級の城跡で、主郭を囲む土塁や虎口(こぐち)、曲輪群(くるわぐん・城の内外を土塁、石垣、堀などで区画した区域の名称)などが残る。

3月30日(土)、姉崎高校『ふるさと愛する有志の会』1・2年生11名による椎津城跡の看板・標柱の贈呈式が、椎津城跡で行われた。地元町内会と市ふるさと文化課による『富士山のみえる城跡』として共同整備が進むなか、町内会の要望と、高校生の地域参画を推進する同校の石川陽一教諭がタッグを組み、看板・標柱を地元高校生が作成。今後、城跡や周辺地域に設置する。
 姉崎高校では、これまでも鎌倉街道や久留里道の道しるべを作成して沿道に設置。有秋公民館での『文化財マップ』作成や青葉大學で生徒が講師を務めるなど、高校生の地域参画を進めている。初めてこの活動に参加した蛭田亜希さん(現3年・姉崎中出身)は、「以前、友達と散歩がてらに来たことがあり、戦国時代の城跡と聞いてびっくりしました。看板や標柱づくりをして、すごく充実感があります」と話す。鶴岡芽衣さん(現2年・平川中出身)は、「歴史が好きだったので参加しました。先輩たちが道しるべをつくっていて、私も地域のために役立つことがしたいと思い参加しました」と笑顔で話した。

 今回の看板・標柱づくりは、3月に約2週間かかって作成。あわせて、椎津城跡のすぐ脇を通る『久留里道西往還』の道しるべも作成し、沿道への設置もすすめている。地元の人たちも、なんとなく知ってはいても、実際にどこに何があるかはわからない。そんな疑問に応えるべく、高校生の地域参画にこだわっているという。担当する石川教諭は、「市原市は、市全域が博物館のようで、貝塚、古墳、神社仏閣、石仏をはじめ歴史教材の宝庫。このような地域で日本史を担当できるなんて幸せです」と、市の歴史ミュージアム構想を後押しする。また、「椎津城は、戦国時代、市内の城郭の中で最も攻防の激しかった場所の一つで、豊臣秀吉の北条攻めにより攻略されるまで、戦略上の要衝。多くの方に訪れて欲しい」と話す。
 五百年前の武士たちが命を懸けて戦いを繰り広げた城跡。そんな歴史ロマンはもちろん、地域の人に喜んでもらえた嬉しさと充実感を得た生徒たちには、郷土愛をはぐくみ、ふるさとに誇りを持つ活動にもなっているようだ。

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