企画・防犯特集第1回 「電話de詐欺」に注意を!【市原市】

「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」と言われ、現在も全国で多くの被害が報告されている特殊詐欺事件。千葉県警では、これらの詐欺がまず電話でコンタクトしてくることから「電話de詐欺」と呼び、常に注意喚起を行っている。
 市原警察署管内でも、今年6月末時点で19件、合計被害額は約2900万円となっており、その被害のすべてが「オレオレ詐欺」だ。窃盗などの犯罪が前年比で大きくマイナスの件数となるなか、詐欺事件だけが前年比変わらず発生しており(表「市原署管内刑法犯認知件数」参照)、被害にあうとその金額も大きいのが特徴となる。
 いつ、どんな手口で来るか分からない特殊詐欺。騙されないためにはどうすればいいのだろうか。


◆巧妙にだます手口
「電話de詐欺」は心の隙をつく心理戦でもある。ほとんどの人は、「自分の家に詐欺の電話がかかってくる」とは思っていないはずだ。だからこそ、かかってきた電話が「詐欺だ」ととっさに判断できないことになる。犯人はそうした『油断の隙をつく』ことで、罠にはめようと狙っている。
「オレオレ詐欺」は数人の犯人があらゆる人物を騙(かた)り、身内のほか、警察官、弁護士、銀行員、税務署員など、信用ある肩書きのある人物だと思わせた上で、身内が大変な目にあっていると口裏を合わせる。「時間がない」「すぐに支払わないと大変」と、短時間の間に危機感をあおり、じっくり考える暇も与えず、すぐに現金やキャッシュカードなどを、自宅へ向かう「受け子」に渡すよう指示してくるのも基本だ。
 この犯罪は、被害者が電話に出れば始まるという、ターゲットが不特定で広範囲。いつ巻き込まれても不思議ではない、ということを念頭に置こう。相手が家族を名乗ったら、すぐに本人に連絡を取れるように、家族の電話番号を貼りだしておき、即刻本人に事実を確認するか、最初から家族の間で合い言葉を決めておくなど、嘘を見抜けるよう、普段から対策を心がけておくことが大切だ。


◆犯人と直接会話をしない!
 この詐欺は電話を使用するため、一番有効な対策は、じつは「電話に出ないこと」だ。「電話de詐欺は『電話de対策!』が一番手軽で有効な予防になると考えています」と市原警察生活安全課の署員。「常に留守番電話設定にしておくと、不審な電話に出なくて済みます。もし犯人からメッセージが残されていたとしても、身内本人の電話に折り返しかけて確認すれば、犯人と一切話をせずに詐欺だと分かります」と話す。
 また、相手の電話番号を表示して確認できる「ナンバーディスプレイ」、迷惑電話を自動で判別し、呼び出し音を鳴らさずにブロックする「迷惑電話対策サービス」、かかってきた電話に「通話内容を録音します」と自動でメッセージを流し警告する「警告・通話録音機能」も活用できる。詐欺犯は通話の録音を嫌うので、証拠を残す機能は特に有効となるそうだ(一部サービスは有料、電話機によっては対応していない場合もあるので注意)。

  市原警察署には、被害にはあわなかったものの、電話de詐欺の前兆と思われる電話や郵便物に関する相談が、毎日のように寄せられているという。「これらは氷山の一角に過ぎないと思われます」と担当者。実際は相当数の前兆電話・郵便物が出回っていると考えられている。次回は進化する詐欺の手口を紹介する。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  山武市本須賀海岸のほど近く、住宅街の一角に、和泉奏平美術館がある。1993年に48才と若くして逝った画家・和泉奏平の遺作を、自宅アト…
  2. ◇新型コロナで不審な電話が増加中!  県内の個人宅では、「コロナのことで調べている」という不審な電話が確認されています。市役所職員を…
  3.  2020年は「更級日記」作者・菅原孝標娘(すがわらのたかすえのむすめ)の帰京から1000年。作者は父の上総介(かずさのすけ)任務に伴い、上…
  4.  市原市内の古道に道標を作成・設置し、椎津城跡の整備に協力するなど、文化遺産啓発活動や地域行事に協力を続けている姉崎高校の生徒らが、この…
  5.  サッカー場施設の「市原スポレクパーク」は、子どもから大人までサッカー愛好家が集まる市民・県民のための施設です。広大なピッチはナイター設備を…
  6.  分蜂の季節。ニホン蜜蜂を飼っている者にとっては待ち遠しい、期待に胸膨らむ季節です。桜の花が咲いた2週間後くらいが目安で、偵察蜂が新しい棲み…
  7. 「ダメダメッ、沼の主がいるよ。行っちゃだめー」と、子どもたちが人形に向かって必死に叫ぶ。人形劇『やまなしもぎ』の一場面でのことだ。上演…
  8. ◇多発する車上荒らし、部品盗難に注意!  市原警察署管内では最近、車上ねらいやナンバープレートを狙った部品ねらいの盗難が多発していま…
  9. 11月23日(土)、千葉市中央区のそごう千葉店で開催された『市原市・房総 災害復興フェア』。9月、10月に千葉県を襲った台風15号や暴風雨は…
  10.  毎年、年末は空き巣などの被害が増加する。また、今年は台風15号・19号の被害を狙った悪質商法や盗難事件等も発生しており、千葉県警察で…

ピックアップ記事

  1.  山武市本須賀海岸のほど近く、住宅街の一角に、和泉奏平美術館がある。1993年に48才と若くして逝った画家・和泉奏平の遺作を、自宅アト…

イベント情報まとめ

  1. ※イベントの開催につきまして、ご確認の上ご参加いただきますようお願い申し上げます。 ◆サークル ・よさこいチーム飛翠迅 毎(月) 19~2…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る