願いを込めた仏像130体展覧 俳優 滝田栄さん特別講演も

願いを込めた仏像130体展覧
俳優 滝田栄さん特別講演も

 長南町にある吉ゾウくんのお寺『長福寿寺』では11年前から『仏像作り教室』を開催し、100名近い生徒が心を込めて仏像を彫っている。そして9月22日~25日には、21期終了を記念して寺の本堂に130体もの仏像を展示した特別展が開かれた。
 飾られた仏像には、退職後の新たな人生目標として、亡くなった伴侶や子供の供養にと、それぞれの思いが込められている。見事な四天王像を出展した八千代市の渡辺益和さん(72)は、「これは震災後に供養にと彫ったものです。ちょうどそのころ妻にガンが見つかり、入院からたった28日で逝ってしまいました。その後しばらく彫ることができなかったのですが、妻の最期の言葉『彫っている姿がお父さんらしくて好き』。この言葉を糧にこれからの人生、彼女の供養に仏像を彫り続けたいと思っています」と話してくれた。
 不動王明王立像を出展した茂原市の海老根吉一さんは(69)は、「教室に通って5年です。私は両親の死に目に会えなかったので、仏壇を賑やかしてやろうと思い始めました。出来上がった時のすがすがしい気持ちは何とも言えません」と、一生の趣味が見つかったと目を細めていた。
 そして特別展を前に、22日、俳優の滝田栄さんを招き『仏像に祈りを込めて』と題した講演が開催された。滝田さんは、俳優を目指した話から、大河ドラマ『徳川家康』の主演が決まり、家康が幼少期人質として預けられた静岡の臨済寺を訪れたこと。舞台『レ・ミゼラブル』で14年もの間主役を務めた話を面白おかしく語ってくれた。
 その後滝田さんは、「家康以来ひっかかっていたお釈迦様を人生かけて学んでみようと思った」と、2年間、インドヘ修行の旅へ。帰国後は、自分の言葉で生きられる人生を過ごしたいと八ヶ岳で農業を営んでいる。そして自分で彫った観音菩薩で亡くなった両親の幸せを祈りたいと仏像を彫り始めた。震災後には、亡くなった方の供養にと高さ130cm、重さ130kgもある地蔵菩薩を彫り、気仙沼市に建立された地蔵堂に『みちびき地蔵』として安置されているという。
 最後に「みなさんが彫られた仏像を見て、それぞれの願いが込められているのがわかりました。仏様はもっと感じていると思います。きっと思いがけないことが起こりますから、仏様を彫るのも何かの御縁。すべてが御縁になってくれればいいですね」と結んだ。

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