「目標は、いすみてぬぐいの柄を増やし、いすみ風呂敷も作ること」

「目標は、いすみてぬぐいの柄を増やし、いすみ風呂敷も作ること」

いすみ市日在の『外房長屋』(外房に暮らす人が制作した作品を委託販売する店)に、しゃれた柄のてぬぐいが展示されている。作者は市内在住の山辺文恵さん(35)。柄は3種類。紺青色の波縞柄、濡羽色の太巻柄、若草色の槙塀柄。山辺さんは、「伝統色を選んでいます。柄は、いすみ市をイメージするものをと、波や太巻き寿司、槙の生け垣を。もっと柄を増やしていきたいですね。それから、いすみ市土産を包むいすみ風呂敷も作りたい」と話す。ご主人の義大さん(57)と実父(70)、長女(5)、次女(2)との5人暮らし。
岐阜県出身で高校は地元のデザイン科に進み、名古屋の短大で総合芸術を学んだ山辺さん。卒業後は、アルバイトをしながら作品制作の日々を送り、「裏方の仕事も知りたい」と、市民講座で勉強したイベント企画にも携わった。22歳の時に、企画した音楽イベントにゲストの一人として出演した義大さんと知り合い、その後結婚。そして、子どもが生まれるのを機に、5年前、いすみ市に移り住んだ。
 2人の子育てに追われながらも、在宅でてぬぐいのデザインをするだけでなく、積極的に外の世界に係わろうとする山辺さんは、昨年1月から地元いすみ市でイベントを企画している。お年寄りと若い人や子どもたち、地元の人たちと移住してきた人たちなど、市民交流のための千町保育所跡(いすみ市松丸)を使ったイベント『いすみライフマーケットinちまち』(平成25年度いすみ市まちづくり市民提案事業・NPO法人いすみライフスタイル研究所主催)でイベントを毎月催してきた。
これまで『絵本の読み聞かせ』、『親子で絵の具遊び』、『風鈴作り』等々、季節感があるものや親子で楽しめる内容を企画した。参加者は地元だけでなく、横芝光町など遠方から何回も通う親子もいるという。「今までの経験が活かされた」と言いつつも、「元保育所なので子どもが遊ぶのにいい。自分も子育て中なので、子育て中の楽しいイベントをと考えた。一からイベントを立ち上げるのではなく、マーケットに来る来場者の参加も見込めるということで、マーケットとお互いに補い合えている関係なのでは。いやいや、私は便乗させてもらってるのかな(笑)」と茶目っ気たっぷりな山辺さん。
これからも、自分がやってみたいことを、どんどんやってきたいし、できる限り続けたいと瞳を輝かせる。今後のイベント予定は『わっくわっく』で検索を。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る