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一緒に『楽しい』を見つけにいこう!
- 2018/4/27
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昨年11月に茂原市制施行65周年記念表彰式で篤行・善行表彰を受賞した、茂原市子ども会育成連合会の渡邉友基さん(24)と上田莉子さん(22)。同会役員の渡邉さんは、「親が会の運営側にいたことがきっかけの一つで、小学校だけでなく中学や高校と学年が上がっても子ども会とずっと繋がりをもってきました」と話す。大らかな人柄で、常に「どうやったら子ども達が最大に楽しめるか」を画策しているという。
同会は地域の子ども会活動に参加し、一年の行事をサポート。毎年7月開催の茂原七夕まつりや8月のわくわくキャンプ研修会などで子ども達を優しく、時には厳しく指導している。シニアリーダーの上田さんは、「キャンプでは小学生の全学年を組んでチームを作るため上下関係の作り方や積極的に動くという行動が自然と身に付きます。キャンプひとつにしても、小学生ではレクリエーションや飯合炊飯を大人の指示のもと動けばいいことも、中学や高校と上がるにつれて、会場設営や講師の対応など幅広いスキルが求められるんです」と説明する。
茂原市内の子ども会に所属する人数は年々減少傾向にある。イベントの案内になればと近隣の小学校へ事前告知の便りを配布することもあるというが、「子ども会も保護者の協力があってのものなので一概に参加を強くは言えません。でも、キャンプで火をおこせない子は多くいますが、この経験は大人になって友達とバーベキューやる時にちょっと役立ったりするんですよ」と、渡邉さんは笑う。
一年のビックイベントである夏のキャンプでは、バスに乗って信州の入笠山へ山登りに行ったり、福島県の尾瀬を散策したりしたこともある。「好きな場所をみんなで挙げて決めるんです。去年は小見川で川遊びしたから、今年は海かな」と二人は声を揃えた。子ども会の経験は習字のように目に見えて、すぐに何かが上達するわけではない。だが、「やって良かったと思える大事な経験は多いです。それに運営の計画を仲間と立てていると、意外と熱くなってしまう体育会系!」なのだとか。
渡邉さんと上田さんも同じ小学校を卒業し、子ども会で共にリーダーを務めることで、数え切れない思い出を共有している。「中学生の時に総括というまとめ役を任されたけど、全くうまくこなせなくて悔しくて泣いたこともありました。でも、社会人になって会議のやり方とかに生かせています」、「他の人が簡単にやっているのに自分だとできない。自然と役割分担ができたよね」と話題は尽きなかった。違う学校の友達もできるのが魅力だという子ども会のサポートを2人は同会の一員として、これからも続けていく。