天然ガスについて考えよう!~シンポジウム「天然ガスと茂原の未来」~

 6月18日(土)、『天然ガスと茂原の未来』と題するシンポジウムが、茂原市で開催された。主催はもばら検定ガス博士実行委員会。『もばら検定ガス博士』は、茂原市の特産品とも言うべき天然ガスに関するご当地検定で、今から4年前に創設。天然ガスに関する問題以外にも茂原市の歴史や文化、自然等に関する問題がテキストから出題され、小学生以下のこどもガス博士、一般の修士号、修士号合格者が受験できる博士号の3つのクラスがある。現在までにこどもガス博士6名、修士号30名、博士号5名の合格者が誕生した。

 今回のシンポジウムには、千葉県内外から約60名が参加。まずは、同実行委員会委員長で司会を務めた横堀喜一郎さんが、「4月にNHKで『最近輸入天然ガスの高騰により都市ガス価格の値が上がる中、地産地消の茂原市の天然ガスは料金が安定している』と放送されました」と紹介。続いて茂原市役所商工観光課の米倉敦さんが、「茂原市は映画のロケ地として注目され、さらに天然ガスやヨウ素の貴重な資源の生産地としても価値あるスポット。昨年のガス井戸等のバスツアーはWEBツアーに変更しましたが、今年度は旅行商品化に取り組みたい」と語った。

 市内小学校の教員で、もばら検定ガス博士の博士号を持つ岡本卓之さんは、総合的な学習の時間などで天然ガスを取り上げ、茂原学の授業の実践を発表。コメンテータとして登壇した茂原市教育委員会佐藤信之さんは「茂原学の目的は茂原を愛する心の育成。先生方には、より良い茂原学の授業を行うためにはどうしたら良いかについて取り組んでいただきたい。茂原学は茂原の未来を子供たちに託したいというメッセージであり、市としても取り組んで行く」と話した。

総合討論

 次に船橋市在住のガス博士・関谷智一さんが、地域振興に寄与できる道の駅を建設、天然ガスと共にくみ上げられるヨウ素を含むかん水を活用した温泉施設や、天然ガスのコジェネレーションシステム活用によるエネルギーの有効活用等を提案。コメンテータの睦沢町役場企画財政課の市原大嗣さんも、「むつざわスマートウエルネスタウンの昨年度の道の駅の来場者は約58万人、さらに全戸の入居が完了し、約100名の人口増加に寄与しました。また、2019年の房総半島を襲った台風の際には、天然ガスによるコジェネレーション発電により停電することなく電気の供給ができました」と報告した。

 ガス博士の加藤真一さんは、「天然ガスとヨウ素をキーワードとして、地球物理学、地質学、生物学と茂原の関係を掘り下げ、ナラティブ(物語)として大きなロマンを共有し、茂原のことを知ってもらう努力が必要。天然ガス・ヨウ素の情報を小中高校の副読本に記載し、地域展示場の開設や、天然ガス起源の安価な地産地消のグリーン水素の供給を」と提案。さらにコメンテータの天然ガス鉱業の森武さんが「2050年のカーボンニュートラルに向けて企業として検討を行っており、最終消費者が天然ガスを直接消費しているかどうかはわからないが、2050年も天然ガスを生産し続けていると考えています」と語った。

 最後に、総合討論で参加者との熱心な議論や質疑応答が行われ、活気あるうちにシンポジウムは閉会。参加者からは「天然ガスに関する知識が深まった」「どれも素晴らしい発表。また開催してほしい」との要望もあがった。

(文責:もばら検定ガス博士実行委員会)

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