小水力発電に注目!
- 2013/6/21
- 市原版
環境問題に取り組む
小水力発電に注目!
6月5日(水)、市津公民館で『小水力発電』について学ぶ講座が開かれた。そもそも『小水力発電』とは何なのか。講師に招かれた新工法開発研究所、取締役研究所長の川本正男さんは「地球上の化石燃料、特に原油はあと45年で尽きてしまうといわれている。今あるものを延命しようとハイブリッドへの変化や、太陽光や風力発電など様々な試みも行われている。まだあるもので石炭、天然ガス(LNG,LPG)があげられるが二酸化炭素の排出量が多いのは周知の通り。そこで目をつけたのが小水力発電だ。従来の水力発電と違い、ダム等の環境破壊を起こす施設を必要としない身近な小川や滝、農業用水路を使って発電する技術のこと」と丁寧に説明する。
同研究所はすでに市内田淵にある実験発電所を使用して、発電設備の耐久性について追跡実験を行っている。「あまり普及していない理由として、小水力発電は利水占有権を得ることや装置の効率の悪さ、電力の売買制度など様々な付属的問題がある。それでも環境問題を考え、水利権の申請を必要としない工業用水路や下水処理施設、農業水路にも目を向けている。私達は古い技術に新しいものを融合させ最新のものを編み出していく必要がある」と川本さんは続ける。
東日本大震災以来の原子力発電への恐怖や不信感などから、電気に対する受講者の聴く姿勢も真剣そのもの。家庭で使われる電気量や小水力発電装置に関する質問を次々と川本さんに投げかけていた。