季節のスケッチ

季節のスケッチ
俳画と文 松下佳紀
 

正月は富士山の出番が多い。カレンダー、新聞、雑誌などには必ず登場する。富士山がないと正月が来ないかのように日本人は昔からその縁起物を欠かせない▼富士の魅力は多彩だ。白雪に輝く姿は神々しい。また光の加減でそれは紅富士となり青富士となり黒富士となる。特にテレビは四季折々、様々な視点から日本一の高峰を鮮明な映像で見せてくれる▼富士山は昨年、世界文化遺産に登録された。景観美、信仰の対象、芸術の源泉としての正に貴重な文化遺産としてだ▼しかし問題がある。富士山麓には広大な北富士、東富士演習場があり、自衛隊と米軍が常に戦争の訓練をしていることだ。それは世界遺産にも憲法九条のある国にもふさわしくないからだ。

松下佳紀
昭和15年市川市生。東洋美術夜間グラフィックデザイン科卒。昭和39年新宿画廊で第1回個展。6カ月間の自転車日本1周スケッチ旅行の後、各地で個展、2人展、グループ展などを開催。イラストレーション、子どもの絵本、オリジナル俳画、陶芸などを手がける画家。

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