糸かけ曼荼羅と美味しいスイーツで癒しの時間を【山武郡九十九里町】

 山武郡九十九里町在住の若山千加子さんは、3年前に実家の敷地内にオープンしたカフェを営みながら、糸かけ曼荼羅(まんだら)の制作をしている。糸かけ曼荼羅とは、釘と糸や紐を使って文字や幾何学模様を描くアートのこと。曼荼羅は仏の悟りの世界を表した密教独自の図のことで、素数の順番に釘に糸をかけてできる模様と似通っていることから『糸かけ曼荼羅』と呼ばれている。板に64本の釘をさし、あとは糸をかけていくだけなので、完成品の鮮やかさのみでなく、慣れればスイスイ手が動くという制作過程も魅力のひとつ。
 若山さんが糸かけ曼荼羅を始めたのは5年ほど前。「偶然知ってやってみたいなと思って、都内の教室に行ったんです。糸をかけている時は本当に無心になれて気持ちがいいですね。今思うと、当時は自分の存在価値を探していたんだと思います」と、穏やかに振り返る。23年間保育士として勤め、夫と息子3人との生活は充実そのもの。しかし、その中で出会った糸かけ曼荼羅の世界は、若山さんが集中して自分と向き合う時間を与えてくれたのだった。「使う糸の色は、その人の精神的な状態を表しているんです。また不思議なことに、糸をかけていると必ずひっかかる場所がでてくるんですが、その数は人生で困難に出会った歳であることも多い」というから驚きだ。
 今までに制作した作品数は15個ほどあるものの、作品展を開催したことはない。だが、市原市の内田未来楽校や九十九里町の海の駅で行われたイベントに参加してワークショップを行ったり、成田市や大網白里市のカフェやサロンで希望者に教えたりした経験を持つ。「3時間もあればやり方は覚えられる、とても敷居の低いアートです。年齢や性別に関わらず楽しめるので、作品だけを見て難しそうと思わないで欲しいです」と話す若山さんの作品は、現在カフェ『スイーツファクトリーカフェ aNt(アント)』に飾られている。作品によっては幾何学模様の下に花の形のビーズを飾ったり、糸の位置を変えてより立体的な膨らみを出したりと独自の工夫がされている。また、「板にも絵を描くことで、よりアート感を出すことに挑戦していけたら」と展望を語る。
『スイーツファクトリーカフェ aNt』では、若山さんは接客を担当。妹さんが作るニューヨークチーズケーキやカレーのランチセットなどを食べられる店内は落ち着いた雰囲気。「希望者にはカフェ内で糸かけ曼荼羅を教えることもあります。ここに来たら笑顔で帰れる、そんな場所であることを心がけています」と、笑顔の若山さん。作品について詳細は問合せを。
問合せ:若山さん
TEL.090・1460・5534

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】(前列左から)会長・後藤さん、講師・片岡さん、     (後列左から)会員の常盤さん、後藤さん、市原さん、中村さん …
  2. 【写真】工房の庭にて。小原さん(左)、齊藤さん  睦沢町下之郷に2人の陶芸家が住んでいる。『夢楽工房』を共同で主宰する齊藤…
  3.  寒い冬の真っ只中、皆さんはどうお過ごしでしょうか?家にこもりがちで、外に出ない方も多いかもしれません。こんな時こそ、ウインタースポーツとし…
  4.  秋晴れのなかの11月6日、茂原公園の広場をスタートに『第19回千葉県ウォークラリー大会茂原会場』が開催された。毎年開かれているこの大会も、…
  5.  ツグミという野鳥をご存じの方も多いだろう。体長23~25㎝、白い眉斑で、頭から背面は黒褐色。羽が茶褐色で、胸から腹にかけてはうろこ状の黒い…
  6.  小湊鐵道光風台駅から、西方に歩いて15分程にある鶴峯八幡宮。鎌倉時代・建治3年(1277)に本宮大分県の宇佐八幡宮より御分霊を戴き、お祀り…
  7.  昨年も、『こでまりの夢』をお読みいただきありがとうございました。昨年は17年間のコラムをまとめ、出版することが出来ました。これもひとえに、…
  8. 【写真】千葉県調理師体会・第32回料理コンクール「千葉県栄養士会長賞」受賞作  料理教室『ヘルシークッキング』を平成15年…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】(前列左から)会長・後藤さん、講師・片岡さん、     (後列左から)会員の常盤さん、後藤さん、市原さん、中村さん …

スタッフブログ

ページ上部へ戻る