美術企画展「人類への愛 鳰川誠一展」開催【茂原市】

【写真】ダリア花(茂原市立美術館蔵)

 

 2月14日(水)~3月24日(日)、茂原市立美術館で、千葉県誕生150周年記念事業の美術企画展、「人類への愛 鳰川誠一(におかわせいいち)展~初公開の遺作と千葉県の風景~」が開催されます。

 鳰川誠一(1897年~1983年)は、明治30年、現在の茂原市山崎に生まれました。結核の療養を機に絵画をはじめ、里見勝蔵に師事、昭和23年に独立美術協会会員となります。フォービスム(原色を主体とする激しい色彩と大胆な筆づかいで描く絵画運動・フランス発祥)の流れを汲みつつ、人間愛をテーマとし、墨と油彩を併用した独自の絵画で「東洋と西洋の融合」と評されました。昭和47年にはヨーロッパ芸術展にて、コマンドゥール位勲章を受賞するなど、世界的にも活躍した郷土の代表的な洋画家です。

 茂原市立美術館には、近年寄贈を受けた資料もあわせ、鳰川誠一の作品・資料が4665点収蔵されています。今回の企画展では、代表作「海女人命救助」をはじめ、未公開の遺作約60点、作者の居住した東京都墨田区所蔵の作品のほか、素描、写真資料、勲章の実物など、100点以上の資料を展示。作者の創作活動の新たな側面を紹介します。特に、新たに見つかった千葉県を描いた風景や、絵を始めた頃に茂原で描いた植物画、ベルギーでの個展会場の写真、勲章の実物などが見どころです。

 

 

●人類への愛・鳰川誠一展~初公開の遺作と千葉県の風景~
・2月14日(水)~3月24日(日) 9~17時
 会期中無休 茂原市高師1345の1(茂原公園内)
・観覧料:一般500円、前売400円
 中学生以下と障害者手帳持参の方(付添い1名含む)は無料
・学芸員による展示解説会:2/24(土)と3/17(日)は13時半~14時、
 3/2(土)は14時15分~14時45分 申込不要・無料

問合せ:茂原市立美術館
Tel.0475・26・2131

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