いすみの地酒とチーズのマリアージュ

 いすみ市大原町で、地酒の酒蔵開きと市内で作られるチーズを味わうイベントが行われる。この催しは、大原町商店街230mを『ほろ酔い通り』とし、車の通行をストップさせ、地酒はもとより大原の海の幸、山の幸、そして市内5カ所あるチーズ工房で作られるチーズを提供する。そもそも地元の酒蔵『木戸泉酒造』の酒は、高温山廃口という生の乳酸菌を使っての酒造りが特徴で、チーズ作りと共通点があるという。
「商店街の端に位置する大原の地酒『木戸泉』を中心に、大原商店街を活性化しようと、昨年初めてこのイベントを行いました。造り酒屋は町の財産。地域に住む者の心のふるさとです。独自のこだわりを持って作っているチーズもそうですが、港が近いので海の幸も豊富で、『いすみのフードマーケット』も開催予定です」と語るのは、商工会会長の出口さん。
 木戸泉酒造では、13時半から樽酒鏡開きを行い、試飲販売を行う。またイベントに参加した人で何か出来ないかと、11時半と14時に『1000人で乾杯』を計画。数量限定で木戸泉のロゴが入ったおちょこ(300円)を用意する。また敷地内の一角に『古酒BAR』を設置。希少な古酒とチーズのコラボが味わうこともできる。また、蔵元でしか味わえない酒の試飲や当日のみの限定酒の販売。甘酒の無料サービスもある。
 参加するチーズ工房は、老舗で日本酒を使ったチーズも作る『チーズ工房フロマージュKOMAGATA』。本場スイスで学んだ本格的なチーズを提供する『チーズ工房IKAGAWA』。酪農家が作る『よじゅえもんのチーズ工房』。自然の資源を再利用した循環型酪農をモットーとする『高秀牧場チーズ工房』。昨年1月、自ら建てた工房をオープンさせた『手作りチーズの醍醐屋』。一堂に会する各工房のチーズを食べ比べられるのも楽しみだ。また千葉県を拠点として世界各国で活動する和太鼓のプロの奏者、TAKERUさんのライブも特設会場にて予定されている(10時と12時)。
 大原商店街は、JRといすみ鉄道の出着駅である大原駅から歩いて数分に位置する。酒が絡んでのイベントなので、ぜひ公共の乗り物で参加してほしいとのこと。また会場から歩いて10分程にある椿公園で『椿まつり』も同日10時から14時まで開催されている。新酒やチーズの香りと味を楽しみ、和太鼓の響きを感じ、椿の色で癒される一日を過ごされてはいかがか。

開催日時 3月29日(土)※雨天決行・荒天の場合30日・10~16時
会場 木戸泉酒造~ほろ酔い通り(大原商店街)
お問い合せ ふるさといすみ木戸泉酒蔵開き実行委員会
TEL 0470・62・1191

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