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高校でも吹奏楽を続けたい
- 2018/7/27
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大多喜中学校 浅野 和美さん
大多喜中学校吹奏楽部で、バリトンサックスを担当する3年生の浅野和美さん(14)。2年生の3月、吹奏楽個人コンクール山長夷地区予選で金賞を受賞し、続いて選抜で県大会に出場、銀賞を受賞した。「予選で賞を取れるとは思ってなかったので、自分の名前が出てとてもビックリしました。受賞したときのことは、それ以外じつはあまり覚えてないです」とはにかむ。
浅野さんは小学1年からピアノを習い、小学4年から6年生は金管部で、トランペットに似た、やや小さめのコルネットを担当した。吹奏楽部で最初に担当したのはトロンボーン。練習している間に、マウスピースに唇がヒリヒリ痛む金属アレルギーのような反応が出て、演奏するのは大変だったという。
2年生になり、ピースが金属でないこともあって、木管楽器のバリトンサックスを選択した。「大きくて重いのですが、とてもやりがいがあります。低音を担当する楽器なので、大人っぽい、落ち着いた音色が魅力です」
コンクールで演奏した『チャルダッシュ』は、その音色にピッタリな曲だそう。「最初はゆっくり・しっとりした曲調ですが、連符も多く、途中でテンポが速くなります。県大会では曲全体をどう表現するか考えました。テンポの切替えがとても大切で、先生には、聞いた人が涙を流すくらいの演奏をしなさい、と言われましたが難しかったです」
地区予選のリハーサルでは緊張したが、本番はリラックスでき「自分なりの表現ができたかも。同級生の子や近所の方たちもお祝いの言葉をかけてくれました」と笑顔。一方、県大会では、自分の前に演奏した子の上手さに圧倒されたが、「それでも自分なりに頑張ればいい!と思って。自分としては上手くいったほうかな。でももうちょっとできたかもしれないです。銀賞には悔しさもあったけど、やっぱり出場できてとても嬉しかった」と話す。
コンクールは、ソロとしてほぼメロディを吹いていたのが楽しかったが、「吹奏楽部では全員がレギュラー、一人ひとりが主役です。全員がちゃんとやらないと良い音楽にならないので、皆の息が合って盛り上がると凄く楽しくなります」と言う。11月にはアンサンブルコンテストがあり、3年生たちで出場を希望もしているが、受験前で難しいよう。
「高校でも吹奏楽をやりたいので、昨年の吹奏楽東関東コンクールB部門で銀賞を受賞した、大多喜高校を目指しています。ピアノも続けて、ラフマニノフやショパンなどの好きな曲を弾けるようになりたいです」。浅野さんの大好きな音楽に夢中の日々は、まだしばらく続きそうだ。