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来年初夏には公にお披露目 癒しのラベンダー畑
- 2016/8/5
- 市原版, シティライフ掲載記事

県道21号を郡本から神崎に向かう途中、能満神社の奥に約600坪、千株のラベンダー畑がある。6月中旬、これから花のピークを迎えるラベンダーの香りが風にのって運ばれてくる。維持・管理しているのはボランティアグループ『千の庭畑』の皆さん。
ラベンダー畑はハーブガーデンで初めてラベンダーと出会い、魅了された代表の元榮(もとえ)専一さん(47)が「休耕田や使われなくなった農地をラベンダーでいっぱいにして地域おこしにつなげたい」と考え、8年前に使われなくなった農地を借りてスタートした。
ところが、出張の多い仕事柄、花畑の手入れは難しく、4年ほどで一人では管理しきれず放棄。畑を貸し主に返そうと思っていた矢先の一昨年秋、たまたま畑を見かけた市内在住の男性に「もう一度、ラベンダーの花を咲かせませんか」と声をかけられた。「力を貸してくれるなら、やってみたいと答えました。涙が出そうなくらい嬉しかった」と話す。
その後、弊紙のメンバー募集コーナーで有志を募ったり、以前、元榮さんが勤めていたハーブガーデンの仲間が加わるなどして、グループのメンバーは現在14人。
「昨年、千株のラベンダーを満開にすることができましたが、残念ながら、その存在をたくさんの必要としている方々へ知らせることなく枯れていきました。是非、今年は取材に来てください」と秋元さんは弊紙にメールを送った。
そして、今年初めてラベンダー畑を近所の人や一部の人へ試験的に公開。ラベンダーの花摘みに加え、スティックやポプリ作り、蒸留体験などのワークショップも開催し、ラベンダーの精油やハチミツも披露した。花期に間に合うよう、紙面にて告知も検討したが、口コミで畑を訪れる人が増え、駐車場や畑までの誘導に対応が追いつかなくなり、「ご近所に迷惑はかけられない」と、本年度は期間限定、予約制にして終了した。来年はどのような方法になるかは分からないが、多くのラベンダーが好きな人たちを出来る限り迎えたいと考えている。
元榮さんは「グループ名、千の花畑には私の願いが込められています。世界中の人々と幸せや喜びを分かち合う場でありたい。ここは多くの人々の愛や希望が叶うところ。豊かな心と心が繋がるところ。千の(多くの人々の)庭畑(心)が繋がり、そこに携わる一人ひとりが実りある素晴らしい人生が歩めるようにとの願いです。これからの希望は、地元の方々が仲間になってくださってラベンダー畑を広げること。休耕地再利用に役立てばいいですね。もっと地元みんなで楽しみながら盛り上げていきたい。ラベンダーの郷になったら嬉しい」と熱い想いを語る。来年は事前にお知らせできるよう、頑張ってほしい。
問合せ 千の庭畑・代表 元榮さん
thosand.n.s@ezweb.ne.jp