ふるさとビジター館 ホソバノハマアカザ

ホソバノハマアカザ

 今年は、台風による塩害の影響でモミジやイチョウなどの彩り鮮やかな紅葉が見られないとの声を聞きますが、養老川河口の水辺では、真赤に紅葉するホソバノハマアカザの群落を見ることができます。ホソバノハマアカザは、全国の砂浜などに生える1年草。草丈は30~60センチメートル。いわゆる高い耐塩性を持つ塩生植物です。葉は細長いですが多肉、葉の縁には不揃いな鋸歯があり、花は淡緑色です。市原市では、主に養老川河口に生育していますが、お隣の千葉市では、「消息不明・絶滅生物」に指定されているなど、全国的に少なくなっているとのことです。
ホソバノハマアカザは、満潮時に水面と陸地が接する高潮線という辺りに生育しています。種は主に水面に落ち、流れ着く先がちょうど生育しやすい環境でないと発芽しません。以前の養老川河口は、大半が直立護岸などであったため、ホソバノハマアカザにとって生育しにくい環境でした。しかし、今は、緩傾斜でその斜面に砂が堆積しやすい、生物の生育・生息環境と親水性を配慮した護岸に整備された結果、ホソバノハマアカザにとっては、ちょうど生育しやすい環境となっています。今後も安定した生育状況であることを願います。

ナチュラリストネット/時田 良洋

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  成田市にある宗吾霊堂(鳴鐘山東勝寺)では、6月23日(日)まで、『第19回宗吾霊堂紫陽花まつり』を開催中です。本堂裏手には広大なあじさい園…
  2. 【写真】撮影者:桐谷茂生  2009年に創立された南市原写真クラブ。メンバーそれぞれが様々な課題の追求で撮影し、その成果を…
  3.  市原を中心とした房総の地域歴史を調査・探求している房総古代道研究会は、令和6年4月、会誌『房総古代道研究(七)』(A4版82ページ)を発刊…
  4.  市原市俳句協会は、市原市が誕生した翌年の昭和39年に発足し、今年60周年を迎えた。当初の名称は「市原市俳句同好会」だったが、平成21年に子…
  5.  春に咲いたヤマグワ(山桑)の実を目当てに里山を散策した。  クワ科クワ属で高さ3~15メートルの落葉低木~高木。人の手が入らなくなった雑…
  6.  この写真は数年前の5月下旬、市原市宮原地区で撮ったものです。五井の街の近くなのですが、こんな広大な風景が見られるなんて凄いですね。  私…
  7. 『長南ビブリオカフェ』は毎月最終土曜日に、参加者が紹介したい本を持ち寄る書評合戦・ビブリオバトルを開催している。『長南ビブリオカフェ実行委…
  8. ●ハワイアンズでしか見られない迫力のパフォーマンスをお届け 「ハッピードリームサーカスin ハワイアンズ」  いわき湯本の豊富な温泉で、6…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 『長南ビブリオカフェ』は毎月最終土曜日に、参加者が紹介したい本を持ち寄る書評合戦・ビブリオバトルを開催している。『長南ビブリオカフェ実行委…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る