13カ国、57組のアーティストが参加 桜や菜の花が美しい里山の会場へ

中房総国際芸術祭
いちはら×アートミックス まであと21日

 開催まで、あと3週間となった『いちはらアート×ミックス』。2月15日から28日まで、直前広報展が都内の商業施設、渋谷ヒカリエで開かれた(中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス実行委員会主催)。会場となった8階CUBE1、2、3では参加作品の模型や作品プラン、市原市の風景写真等の展示や、芸術祭の作品鑑賞パスポートと公式ガイドブックの販売を。また、参加アーティストによるワークショップなども実施した。19日、24日、25日には芸術祭総合ディレクター北川フラムさんと参加アーティストによるクロストークも行われた。
 取材日は、東京や埼玉在住のサポーター『菜の花プレーヤーズ』(新たに決まったボランティアの呼称)3名の皆さんが、事務局スタッフと共に、来場者の応対をしていた。その合間に、市原湖畔美術館で展示されるアルフレド&イザベル・アキリザンの作品『積載:プロジェクト・アナザー・カントリー』の一部となるダンボールと紙のガムテープを使った「夢の家」作りも開催した。これは、自由に家の形を作り(内部は不要)、10艘の逆さまにしたボートに吊して街のようにみせる作品。約1500の家が吊される。現在、「夢の家」を集めている。提供してくれる個人・学校は、会場となる市原湖畔美術館へ3月16日までに届けるか、旧高滝小学校や市原湖畔美術館で開かれるワークショップに参加を。詳細は問い合わせを。

問合せ 市原湖畔美術館
TEL 0436・98・1525

 さて、直前広報展に訪れた来場者にコメントをお願いすると、船橋市在住で都内に勤務しているという男性は、「プレーヤー登録をしました。さっそく今週末にでも市原に行きたい。田んぼや菜の花の中を走る小湊鉄道が大好きで、写真を撮りに行っています。アート×ミックスへは家族と一緒に行きたいですね」と話し、都内在住の大学院で建築を専攻している女子学生たちは、当日、会場に詰めていた事務局スタッフから、市原市についての説明を受け、興味深げに聞き入っていた。
 渋谷というと若者の街というイメージだが、渋谷ヒカリエは、駅と地下で直結しているからか、様々な世代の人が来場した。市原市については、「ゴルフをしに行く」、「ぞうの国に行ったことがある」、「養老渓谷に行った」、「ローカル線に乗ってみたくて小湊鉄道に乗った」という声が多かったが、アート×ミックスに来場することで、新たな市原の魅力を知り楽しんで、イベント終了後も市原に遊びに来てもらえたら。そして、市外や県外から多くの来訪者が見込まれるので、「おもてなし」の心で接し、「また市原に行きたいね」と思ってもらえたらと願う。
 会場となる南市原では、開催期間はちょうど菜の花や桜が咲く時期。これまで、地域おこしの活動を続けてきた地元有志の皆さんも、プレーヤーとして作品制作に協力している。国内外のアーティストが参加する初めての試み、そして、まちおこしにつなげようというアートイベント。廃校や閉店した飲食店、利用時以外は閉館している公民館、小湊鉄道など様々な会場で繰り広げられる。是非、気軽に出かけられる地元の皆さんも春爛漫の里山の会場へ行ってみよう。
 アート×ミックスを堪能したい人にオススメなのが現在販売中の公式ガイドブック。作家・作品・会場紹介をメインに詳細マップなど情報満載。お得な作品鑑賞パスポート(前売)と共に、セブンイレブン等コンビニや実行委員会で販売。詳細問い合わせは同会へ。

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