みんなで目指すぞ、湖畔美術館!待ちに待った交流ハイキングにGO

 10月12日(日)、社会福祉法人佑啓会のふる里学舎五井(市原市福祉会館)が主催で市原湖畔美術館を目指しての『交流ハイキング』が行われた。参加者は市内から集った障がい者、ボランティア、職員を含めた約140人。ふる里学舎の薗田真さんは、「以前は市原市が主催していて通算30回目、ふる里学舎が開催するようになって4年目になります。交流ハイキングは障がい者と健常者がハイキングを楽しみながら、会話を通じてお互いの心のふれあいを深めることを目的としています」とイベントの主旨を説明する。 コースは2つ。高滝駅から湖畔美術館を目指す約1・5㎞のコースと、里見駅から同じく湖畔美術館を目指す約4㎞のコース。五井駅を小湊鉄道で出発した参加者たちは、それぞれの駅で降車する。歩く距離は、体力に自信のある人は長いコースに挑戦するというもの。取材に同行したのは1・5㎞のコースだったが、天気も良くハイキング日和!普段車で通ってしまうと目に入らない自然にも触れることが出来た。
 高滝駅を出発したのは約50人。駅を出発するとすぐに県道81号線に出る。「クイズだ!」の声に、参加者たちが足を止めた。レクリエーションも兼ねている『交流ハイキング』。電柱に貼ってある紙には、漢字を当てはめるクイズが出ていた。「こんな問題の出し方もあるんだね」、「何が入ると思う?」と盛り上がる。歩道を歩いていると、家の庭からこんもりと茂った柿の木の下で足を止めてみたり、畑の前で野菜を眺めたりと楽しみは尽きない。
「あの色は渋柿だね」と教えてくれるボランティアの声に、一様に頷く姿も見られた。
 毎年参加しているという家族は、「去年は暑くて仕方がなかったけれど、今年は気持ちがいい。うちの子はてきぱきしているから、歩くのが速くな
ってしまう。里見駅からのコースでも良かったけれど、もし歩けなくなった場合が心配だった」と話す。ついつい気分が良くて速くなる足並みも、同じ班の人に合わせてゆったりとしたものに変わる。手を繋いだり、空を見上げたり。話し声に混じって、笑い声も響く。線路を渡って高滝小学校の前を通れば、高滝湖が広がる。途中で見つけるクイズの答えを考えながら、全員が歩幅を合わせる。
 ふる里学舎の職員である荒木正樹さんは、「途中で具合が悪くなった人たちのために、車が並走していました。ただ、今年は去年歩けなかった人も最後まで歩けたのでとてもよかったです。他にも工芸教室や視覚障がい者の交流会、調理会など行っていますが、交流ハイキングは一番のイベントではないでしょうか。私自身とっても楽しみでした!」と笑顔を見せる。
 満足げな表情を見せているのは荒木さんだけではない。ゴールした瞬間に、「とっても嬉しいです!」と声高に叫んだ少女に、周囲が拍手する場面も。また、「今までずっと1.5㎞に参加してき
たけれど、来年は里見駅に行ってみようかな」と野望を漏らす声もちらほら。4㎞のコースも見事全員がゴール。薗田さんも、「途中で花や木を見ながら楽しくハイキングできました。小さく山にな
っている場所では、大きな蜂の巣も発見したりして、驚きもありました。普段見られないみなさんの顔も見られたのでとても満足しています。いい余暇支援になったのではないでしょうか」と語った。お昼を食べながらも、薗田さんに「本当にあれは蜂の巣だったのかな。でかかったな!」と話しかけてくる参加者もいて、終始話題につきなかったのではないだろうか。
 昼食ではお茶と豚汁がふるまわれ、4つの問題をクリアした参加者にはふる里学舎木更津で作られたラスクがプレゼントされた。『交流ハイキング』参加者という札を付けていれば、湖畔美術館の鑑賞も無料で出来てしまう特典に、昼食を終えた人たちはいそいそと館内へと足を進める。その後、広場ではギターバンドである『はるもっこ☆』のミニコンサートが開演。オリジナルソングや『上を向いてあるこう』など約30分の演奏に、手拍子が高まる。紅葉シーズンにはちょっぴり早かったかもしれないが、草木や音楽、絵画に触れるといういい芸術の秋を堪能できたのではないだろうか。

問合せ ふる里学舎五井 
TEL 0436・23・1331

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